セントラル パークはマンハッタンの奇跡

今では趣味のひとつに挙げてしまうほど好きなこと − ピクニック。

暖かくなってきて、今週末は絶対にピクニックに行ってしまおうと決めていた。まだ早いけど、待ち切れない。今年最初の、そして引っ越して最初のピクニック。おうちから一番近い公園はセントラル パークになった – 歩いて行けるセントラル パーク。

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曇り空だったのもあり、まだ春らしさ満開には遠かった。それでも、ブランケットを広げ、スニーカーを脱ぐと、空気がふっと心地よいものになる。持ってきた残り物のサンドウィッチと温かい紅茶の遅めのランチは、日曜日を豊かにしてくれる。

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趣味になるほどピクニックが好きになったのは、ニューヨークに引っ越してきてからだ。マンハッタンのビルが立ち並ぶ中で過ごす日々は、いくら東京出身の私でも窮屈に感じることが多々ある。ビルだけのせいではない。自動車や人が溢れ、地下鉄に運ばれ、追いつけるはずのないスピード感にまみれながら暮らしていることは、常にエキサイティングでありつつも、当然のようにストレスにもなっている。広い芝生に座り、空と土地を感じる時間が必要になる。

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そしてそれぞれ時間を楽しむ人たちを眺める。セントラル パークはタイムズ スクエアと変わらないほど観光客も多いが、彼らが持ち込む独特のエネルギーも、広さが和らげてくれる。

人々の足を止める、こんなシャボン玉のパフォーマンス。

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自分も子供だったらいいのにな と思わずにいられない瞬間。

帰り道に見かけた、セントラル パーク サウスに位置するこちらのオブジェクト、Cop Cot

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更に暖かくなったら、生い茂る緑の中で多くの人を迎えてくれることだろう。

今ニューヨークのほとんどの出来事はダウンタウンで動いているのではないかというほど、話題はマンハッタンの下のエリアからばかり発信されている。Whitney MuseumやBarneysといったアップタウンの大御所も、ミート パッキングやチェルシーで新しく存在感を表している。私自身も仕事場はトライベッカで、ダウンタウンの醍醐味を日々感じている。それでも、やはりセントラル パークは絶対に動くことのない、アップタウンの古典的な魅力のひとつ。限られた土地をこれでもかと発展させてきているマンハッタンの、その大きな部分を公園が占めているのは、奇跡に近い。

その奇跡の近くに引っ越した最初の夏、何度訪れることができるかな。

http://mykindofnewyorkcity.com/2015/11/14/秋も終わりのセントラル-パーク/

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