まずは言い訳から。
Cruelty free メイクアップのお気に入りをまとめているシリーズ、今回はトラベル編として私が旅行や出張に持っていくもの。
リクエストを頂いたのだけど、これは公開するのがちょっと恥ずかしいのが正直なところ。というのも、私はメイクアップに関してはオーバーパッキング寄り。量で言えば、1週間くらいの場合大きなポーチ(ダイソーのA5サイズ と A6サイズのクリア バッグを愛用)2つ分のメイクアップを持っていく。ついつい多くなってしまう理由は5つ。
- 気候や体調の変化に対応できるよう、いくつかオプションを持っておきたい
- 小さいサンプルは勝手がいいけれど気に入らないかもしれない状況を避けたいので、使い心地を知っているものを持っていきたい
- 着る予定のファッションに合わせて色を用意しておきたい
- ブラシは一通り揃えておきたい
- いつもとは違う環境で、気になっているアイテムを試してみたい
ミニマルな人にとっては私のリストは長過ぎてびっくりするかもしれない。私はメイクアップが大好きなので、旅先でもおうちのヴァニティでメイクアップしているのに極めて近い感覚が欲しい。ゆえに、「これさえあれば」という賢いパッキングの参考にはならないと思うけれど、少しは私なりの工夫も含めているのでそんな感じで読んで頂けたら嬉しいな。例えばこんなポイント。
- 1つのアイテムをマルチ タスキングに生かす
- ミニサイズを活用する
- コンパクトなパッケージを選ぶ
ちなみに今回のリストは今週出向く、毎年1月中旬にある8日間のパリ出張に向けてのもの。メンズ ファッション ウィークの仕事でショウに行くのと、毎日たくさんのアポイントメントがあるマーケットのお仕事、夜にはクライアントとのディナーもあるで、1日中ファッション プロフェッショナル としてのメイクアップをしっかりしたい、というコンセプトのセレクションだよ。
ベースメイク
スティック タイプで旅行にぴったりなのが Hourglass の Vanish Seamless Finish Foundation Stick。フローレスな仕上がりで絶対的な信頼があるファンデーション。ファンデーションを塗りたくない時は Supergoop! の CC Cream Daily Correct Broad Spectrum SPF 35+。軽くて潤いもあって、自然なティントで肌を整えてくれる。SPF入りのプライマーとしても使える。コンシーラーは2018年のベストセラー、Too Faced の Born This Way Super Coverage Multi-Use Sculpting Concealer。ほんの少しでしっかりクマをカバーできて、残った分でシミやニキビ跡も隠せる。薄く均一に伸ばせば長時間きれいににステイする。パウダーは Charlotte Tilbury の Airbrush Flawless Finish Setting Powder。名前の通り、本当にエアブラシをかけたような仕上がりになるのにはもう完全に病み付き。スリムなパッケージでかさばらないのも◎。
コンシーラーは Zoeva の 142 Concealer Buffer で伸ばすのが好き。しっかりしたブリッスルで短時間でコンシーラーをフィックスさせることができる。パウダーは同じく Zoeva の 106 Powder Brush。大きいけれど先にかけて細くなっている形のおかげで、この1本で顔全体も目の下の細い部分にも使える。ファンデーションは Sigma の F80 Flat Kabuki Brush。ぎゅっと詰まったブリッスルでファンデーションを肌にしっかり密着。以前はビューティーブレンダーを持っていっていたけれど、帰る日に濡れた状態でパッキングするのが嫌なので最近はブラシのみ。
フェイスメイク
1つあると便利なのがフェイスパレット、私は数年前の Hourglass の Ambient Edit (今年のバージョン、Edit 4 はこちら)。アンダーアイ パウダー、チーク ブラッシュ、ブロンザー、そしてハイライトも入っているので助かる。おまけで、パレットには含まれていない色のオレンジ系チーク ブラッシュも。これは Hourglass の Ambient Lighting Blush Collection から Dim Infusion。どちらもお気に入りのフェイスメイク記事で紹介しているよ。
コントゥアリングをしたい時はこれ、Charlotte Tilbury のFilmstar Bronze & Glow Contour Duo。ブロンザーを省くこともできる。ダークな方をアイシャドウとしてまぶた全体やクリースにささっとのせて目元に奥行きを出し、ライトな方を眉下のハイライトにして、時間がない時はこれでアイメイクもすませることも。ハイライトは Becca の Shimmering Skin Perfector Pressed Highlighter の、どんなメイクアップとも相性がいい Opal のミニサイズ。Becca も 前述の Hourglass も、旅行にぴったりなミニサイズが豊富。
チーク ブラッシュには Marc Jacobs の Angled Blush Brush。パウダーをしっかり含んでくれて、そしてアングルがあって使いやすい。ブロンザーとコントゥアは最近、ドラッグストア ブランド e.l.f. の Small Stipple Brush がお気に入り。デュオ ファイバー(2種類の異なる長さの毛でできている)なので色が一気に肌にのることがなく、まんべんなくアプライできる。肌の上で小さなくるくるを描きながらなじませることで自然なブロンジングやコントゥアリングができるよ。ハイライト は Sigma の F35 Tapered Highlighter Brush が好き。どんなハイライトも入れたいところにしっかり入って失敗なし!
アイメイク
アイシャドウ パレットは、いつも悩むけれど絶対に1つだけに絞ることにしている。今は Anastasia Beverly Hills の Norvina Eyeshadow Palette が気分。クリースやまぶた全体に使えるブラウンがウォームとクールどちらも入っていて、グリッターやシマーのバリエーションが豊富なので、これ一つでかなり色んなルックができる。使い勝手がとてもいいパレット。
パレットは1つだけにするけれど、その補足的にシングルも持っていく。Anastasia Beverly Hills の Refillable Eye Palette に足りない色を入れる。アイシャドウ シングルの色やブランドについては質問やリクエストを頂いているので、別で紹介します。更にキラキラ要員として Colourpop の Super Shock Shadow も。お気に入りの 6PM と Ripple を。
アイ ブラシは5本に厳選。まず Sigma から4本。E40 Tapered Blending Brush はまぶた全体のブレンディングに欠かせないブラシなので2本持っていく。E25 Blending Brushは E40より毛足が短いのでクリースなど細かい部分のブレンディング用。コンシーラー用である平らでしっかりした F70 Concealer Brush はグリッターやアクセントとなる色のシャドウをのせるのに最適。これはメイクアップ アーティストの友達からおしえてもらったテクニックだよ。そして再びプチプラの e.l.f. からは Small Angled Brush。アイシャドウをウェットで使ってアイラインを引くのにちょうどいい大きさと固さ。フェイス ブラシに比べて小さいアイ ブラシは、化学繊維なら使った後ささっと洗えば数時間後にはしっかり乾く。私はヴィーガンのブラシしか使わないけれど、そうでない人も、旅先で限られたブラシしかない中で汚れた時の対処がしやすい化繊のブラシの方がオススメ。
リップメイク
リップスティックやリップグロスは別で持ち歩くポーチに入れる。最近書いたリップメイクのお気に入りの中からまんべんなく選ぶ。トラベル メイクアップ ポーチの中に入っているのはリップメイクの準備に使うアイテム。リップバームは何度リピートしたかわからない、Rodin の Lip Balm。様々なオイルが配合されていて、潤いが長続きするしリップスティックもきれいにグライドする。コンパクトながら存在感のあるケースのデザインにはうっとり。Ilia の Tinted Lip Conditioner は色付きリップ バームなんだけど結構しっかり色がつく。唇の血色がよくない時や、ちょっとそこまで、という時に活躍。Bite Beauty の The Lip Pencil はお気に入りリップアイテムでも紹介した万能リップ ペンシル。
プライマー
ファンデーションのプライマーは、今一番お気に入りの Tatcha の The Silk Canvas。 詳しいレビューを少し前に書いてます。かなり大容量でパッケージも大きいので、リピートするとしたら次は最近出たミニサイズにすると思う。アイシャドウ プライマーは、長年愛用している Urban Decay の Eyeshadow Primer Potion、私はアンチエイジング タイプ。持っていくのはミニサイズ。
その他
アイブロウは Anastasia Beverly Hills の定番アイテム、Dipbrow Pomade。私が使っているのは Taupe というクールトーンのライトな色で、薄くつくので失敗しにくい。Anastasia Beverly Hills の Brush #12 を使うと本当に簡単に自然な眉が作れて、そして一日中残るので信頼度が高い。Colourpop の Blow Boss Gel のクリア タイプで毛をしっかり上げて整えるのが好き。アイライナーは、ブラックはリキッドの NYX の Epic Ink Liner が私の中で定番。筆が細いけれどしなるので痛くならない。そして絶対に失敗しないし、絶対ににじまない。あとはここのところ気に入っているクールトーンのアクセントとして、Urban Decay の 24/7 Glide-on Eye Pencil の Chaos というブルーも持っていく。マスカラは、日本で買うキャンメイクの クイック ラッシュ カーラー。まっすぐなまつげの私には、やはりマスカラはカールをホールドしてくれる日本のものがいいし、これはダマにならないところが好き。
ホテルや airbnb の部屋の照明が暗いことってあるよね?特にパリの冬は朝なかなか明るくならないので、メイクアップがうまくいかないことがある。最近 Amazon で購入した LED ライト付きのハンド ミラーはそんな時に大活躍。私は USB で充電できるものにしたので、旅先で電池切れ!という心配もない。$20 くらいでかなりいいお買い物をした気がする!
おまけ
発売になったばかりの Fenty Beauty の Pro Filt’r Instant Retouch Concealer と、新色が追加された Pro Filt’r Soft Matte Longwear Foundation。ファンデーションは発売当時試した時、実は重さとマットさがあまり好きではなかった。しかし前回のファンデーション色展開の記事を書いていた時に私の肌のトーンにぴったり合う「明るいオリーブ トーン」があることを知って、すごく気になったので買っちゃった。ファンデーションは130、コンシーラーは145にしたよ。(オリーブ トーンは褐色のヨーロッパ系に多いアンダートーンで、ミディアムでよく展開される。このトーンをライトなシェードで作ってくれるブランドはかなり稀!)ロングウェア ファンデーションが求められるパリ出張 – 異なる方法で試してみているところなので、真のテストとしてパリでも使ってみるよ。近々こちらでレビューします。
やっぱり長かった。。。持っていったのに全く使わなくて後悔したものも過去にはたくさんあるので、これでも私の中では厳選しているつもりなんだけどなぁ。ソックスやアンダーウェアは現地で洗濯してライトなパッキングを心がけているけれど、メイクアップには妥協ができない!みなさんはどうですか?
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