自分のカラダを受け入れること

自分のカラダを受け入れること

 

ふと気づけば、ジムに定期的に通うようになって1年以上が経っている。体を動かすことがあまり好きではない私にとって、これはすごいこと。

 

 

週に3回程度、15分間有酸素運動をした後、20分ほど機械やウェイトを使って腕、お腹、背中、脚の筋肉を鍛えている。以前ごく短期にパーソナルトレーナーをつけて基本だけおしえてもらって、それ以降は自分のペースで無理なくやっている感じ。

モチベーションを保てていて、そしてワークアウトを楽しめているのには、理由がある。

 

 

私は実は、子供の頃すごく太っていた。ビスケットが大好きで、走り回るよりパズルや人形遊びに夢中になる、まん丸でぷくぷくな子供。

 

 

幼少期はイギリスに住んでいたのだけれど、ナーサリー(保育園的なところ)で初めて覚えてきた英語は “more” だったそう。そう言えばもっとお菓子がもらえるのに気づいた!という、食い意地が張っていたのを証明するエピソード。すっきりして背が高かった兄(今も!)と大違い。

そこからも常にぽっちゃりしたタイプだった。特に中学生くらいの見た目を気にし始めた頃の自分は全く好きじゃなかったし、今当時の写真を見返しても、作り笑いはできるけれど心の底から笑い飛ばすことはできない。ところが確か16歳くらいで体型が変わり始め、ハタチくらいで、特に何をしたわけでもないのにすっきりし、現在のいわゆる「標準的」な体になった。

 

それでも、太っていた時期が長かった分、「自分は本来太りやすいタイプだから、いつ急に戻ってもおかしくない」という気持ちがずっと自分の中のどこかにある気がする。運動や食事制限で痩せたのではなく、年齢とともに体が変化して標準体型になっただけなので、またいつか突然変異的に太った自分に戻ることもあり得るのでは、と。

 

 

その気持ちって、もう太ってない時期の方が長いにも関わらず今になってもまだあるんだよね。30代、その恐怖心を未だに少しずつ克服している中で、ワークアウトはすごく意味のある大きな部分を占めていると思う。今まで体を定期的にしっかり動かしてこなかった私には特に。

 

鏡の前でウェイトをやりながら、ワークアウト用のタイトなウェア姿の自分を見ている時間 – 自分の体をまじまじと目にすることってあまりないので、なんだか目を逸らしたいような、でももっと知りたいような、そんな気持ちになる。

「肩に筋肉がついてしゅっとしてきたかも」、「ウエストのたるみが減ったかも」と嬉しい気づきがある日もあれば、「腕の余計な脂肪が目立つ」、「脚の形が好きじゃない」とネガティブに感じることもある。ほぼ無意識の内に目がいっているのは、太っていた頃にも気にしていたところ。

同時に、ジムには色んな人が来ている中で、筋肉のついた無駄のない体のラインを持つ人についつい目が向いてしまう。鏡の自分に目線を戻すとラインが全く違って、自分の体は小さいにも関わらず余計なものがついているのが目立って見えるような気がする。

 

しかし、その気持ちが私自身にウェイトを棚に戻して家に帰らせるわけではない。鏡の中の自分と目を合わせ、「これが自分」と言い聞かせる。そして、前週より少しでも回数を増やしたりウェイトを重くしたりしながらワークアウトを続けていることに自信を持ちたいし、それがゆっくりとでも自分の体を受け入れることにつながっていると感じたい。ひっつめの髪で汗をかき、もう少し頑張ろうと体を動かしていること自体が、自分の体を愛そうとしていることなのかな、と最近は思える。

今は特に食生活も大きく変わり、動物製品をほとんど摂らなくなったため、ウェイトトレーニングで筋肉をつけるためのたんぱく質の摂取には特別気にかけるように。以前より運動と食生活どちらの面からも自分の体のことを考えるようになり、そして見た目としてどう現れるかはその結果として捉えられるようになった

 

 

いつかまた太った自分に戻るんじゃないかという恐怖。実際には体が小さくて筋肉があまりない現実。どちらも、運動と食事の面から自分の体を気にかけ管理するという「自分の体を愛する」行為によって、「自分の体を受け入れる」ことにつながっている。他人と比べてしまうこともあるけれど、それは悪いことではなく自然だと思う。自分の体を受け入れてさえいれば、それが嫉妬や無茶なトレーニングに掻立てる変なエネルギーになることもないみたい。

 

過去や現在の自分の体にコンプレックスがある人は多いだろうし、理想と現実は違う。でも、自分を動かす個体である自分の体を愛して受け入れたら、その体をつかって歩くのもダンスするのも、もっと楽しくなるんじゃないかな。

 

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