
生活におけるヒントを求めている時、新しいレシピを探している時、ただただインスピレーションが欲しい時 – インスタグラムやユーチューブを検索する人は多いんじゃないかな。
私も間違いなくその一人。なんとなくの「入り口」を探している時、ビジュアルがある上にそこから更に情報が広がっていくプラットフォームはとても役に立つよね。
私がヴィーガン&サステイナブルなライフスタイルを送るヒントを得る上で、やはり自分が住む国であるアメリカの情報はとても役に立つ。そして英語で情報が得られる上にヴィーガニズムがより進んでいるように感じる(ただ「隣の芝は青い」的な現象かもしれないけれど)イギリスのソースも参考にすることが多い。
日本に住む人は日本の情報が最も有効的で活用しやすいと思うけれど、他の国のヴィーガニズムやサステナビリティにも興味がある人もきっといるよね。
そこで今回は、私がインスピレーションを受けるアメリカやイギリスのインスタグラムやユーチューブチャンネルを紹介するね。それぞれのアプローチは異なるけれど、共通しているのはヴィーガン/サステイナブル/ローインパクト/エコフレンドリー/クルエルティフリー/エシカルといった地球環境への負荷の軽減にフォーカスしているというポイントだよ。
VENETIA LA MANNA
Instagram @venetiafalconer
YouTube @Venetia La Manna
ロンドンベースの彼女はゼロウェイストやサステナビリティそしてスローファッションをトピックとしてよく取り上げている。
私が特に好きなのは、#oootd (old outfit of the day) のハッシュタグで提案する、ヴィンテージや長年愛用しているアイテムでのスタイリング。気取らないけれどファッションをエンジョイしていて、見ている方も楽しくなる。新しいものやトレンドにこだわらず今自分が持っているものやすでにこの世に存在しているものでファッションを楽しむことをポジティブに伝えている。
彼女自身ヴィーガンで、ロンドンを中心にイギリスのヴィーガンフードシーンが見られるのも嬉しい。
実は最近結婚した彼女。お相手はヴィーガン・ゼロフードウェイストのレシピを提案するアメリカ人シェフ。婚約指輪も #oootd のコンセプトから彼がアメリカで見つけたアンティークと明かしていて、きゃーなんてロマンチック!とときめいちゃった。
ユーチューブでは、彼女たちの結婚式に関するビデオもアップされていた。ドレス、式場のデコレーション、ヴィーガン料理、招待客への対応など多くの点でローインパクトの配慮がされていて、このカップルが大切にしていることが詰まっていて素敵だった。
LAUREN SINGER
Instagram @trashisfortossers
YouTube @Trash is for Tossers
ブルックリンのウィリアムズバーグでゼロウェイスト生活をサポートする Package Free Shop を運営し、4年間のゴミがメイソンジャー1つに収まった姿で世界を驚かせた彼女。最近マンハッタンのチェルシー・マーケットにも出店したみたい。
ゴミの出ない徹底した生活をまるで苦のないことのようにやってのける様子を見ていると、私にでもできそうかな?と感じるけれど、実際のところ足元にも及ばない。
ただ、察するに彼女が住むエリアと非常に近くに住む私は、例えば同じファーマーズマーケットに行き、同じコンポストの回収場所で生ゴミを出しているのが写真からうかがえて、とても親近感が湧くしやる気にもつながる。土曜日にコンポストを持っていく際いつか遭遇するかも、なんて。
彼女のユーチューブチャンネルでは、4年分のゴミが入ったメイソンジャーの中身を公開する伝説のビデオを観ることができる。
その他にも彼女は Harper’s Bazaar や Refinery29 など多くのユーチューブチャンネルにゲストとしても出演していて、ゼロウェイスト・ライフスタイルへの取り組み方を解説している。
SHELBI
Instagram @shelbizlee
YouTube @Shelbizlee
ゼロウェイストにフォーカスした情報をテキサスから発信。
以前はダンプスター・ダイビング(小売店が処分した在庫を漁ること)をしていた彼女。現代社会で日々生み出される無駄について気づかせてくれて、消費者としてそれにどう取り組むべきか考えるきっかけをくれる。
彼女は、私たちが作り出す無駄をゼロにするのは現実的には不可能、でもできる最大の心がけをすることが大切、というスピリットでメッセージを発信している。
私が彼女のユーチューブの中で好きなのは、Anti-Haul のシリーズ。私たちが日常生活を送る中で「それっていらなくない!?」「すっごい無駄なんだけど!」という何かについてひたすら話す。
当たり前になっているけれど、確かに必要ないわ・・・という気付きの連続で、おもしろい。季節ものにフォーカスしているエピソードは特にリアリティがある。
その他にも、アメリカの大手スーパーマーケットでプラスチックゴミを出さないでヴィーガンショッピングできるか!?というチャレンジをする Zero Waste Grocery Shopping シリーズもおもしろいよ。
MADELEINE OLIVIA
Instagram @madeleineolivia
YouTube @Madeleine Olivia
イギリスはコーンウォールをベースにする彼女は、ヴィーガンレシピやサステイナブル・ライフスタイルに関する本を出版している。ファッションのスリフトショッピングについてもよく触れている。以前、「ながら見でも新しい何かをくれる、お気に入りの ユーチューブチャンネル」でも取り上げた。
私が彼女のユーチューブチャンネルを見つけたきっかけは、簡単に作れるヴィーガンレシピの数々。料理が得意ではない私にとって、現実的で低予算ながらも栄養たっぷりのヴィーガン料理を紹介してくれる彼女のチャンネルは大助かり。特に鍋1つでできるものやワンプレート・レシピが彼女の十八番。
作った後に、まさにもぐもぐと口をいっぱいにしながら試食する彼女の様子を見ていると、普通だけれど hearty(心がこもった)なおうちご飯が大好きな私は作ってみたい!といつも思うし、実際に試したレシピがいっぱいあるよ。
RHIAN HY
Instagram @wifelife
YouTube @Rhian HY
最後に紹介するのは、ミシガンに住むイギリス人。彼女はヴィーガン & クルエルティフリーに特化したビューティ情報を多く発信している。
私もビューティにおいてヴィーガン & クルエルティフリーは大切な基準になっているけれど、正直調べるのが面倒な時もある。彼女はどちらの条件も満たしたものしか取り上げないので、安心できる。
サステナビリティにおいてはそこまでフォーカスはされていないけれど、再利用できるアイテムやリサイクルの仕方についても触れている。メンタルヘルスやウェルネスなど幅広いエリアをカバーしている彼女のビデオを通して、メイクアップが大好きな私にとっては、節度を保ちつつ自分の好きなものを動物の犠牲なく楽しむことが、自分の人生をもっと楽しむことにつながるのを改めて感じさせてくれる。
以前「サステイナブル・ライフスタイルを目指す上で気にかけている5つのこと」という記事でも書いたけれど、個人の生活環境やアイデンティティはそれぞれで、いきなりたくさんのことを変えていくことは難しいしかえって失敗につながることもある。
そしてインスタグラムやユーチューブからはアイデアやヒントを見つけやすいけれど、自分の生活に置き換えた際に見た目上の「映え」を求めることはない。
そういった要素がストレスになったり、実は環境に負荷を与える逆効果があっては本末転倒だよね。インスタグラムやユーチューブはあくまでインスピレーションを得てモチベーションを高めるツールとして使い、自分の生活に落とし込めそうな具体的なヒントやアイデアを少しずつ試していくのが理想的なんじゃないかな、と私は思う。
