夫婦で選ぶ、2019年のお気に入り

いよいよ年の瀬。2019年最後は、ここのところ年の区切りで恒例になっている、夫婦で選ぶお気に入りで締め括りたいと思います。

私 COOKIEHEAD と夫の Harry それぞれ、ジャンルは不特定・順不同で5つずつ、今年を振り返った際に深く印象に残っているものやことを選んだよ。

以前の「夫婦で選ぶ、お気に入り」はこちら

夫婦で選ぶ、2019年前半のお気に入り
夫婦で選ぶ、2018年のお気に入り

COOKIEHEAD のお気に入り
ヴィーガンのベーカリー

私にとって今年一番大きな出来事だったのは、ヴィーガンになったこと。食においては、完全に肉をやめたのが1年と少し前で、ベジタリアン寄りのペスカタリアンな時期が数ヶ月、そして想定していたよりかなり早くヴィーガンに移行していった。

ヴィーガンになる意志や理由は、アニマルジャスティスや環境問題の点から、想像していた以上に確固たるものになった。しかし思考とは別のところでは、「あー美味しいケーキ食べたいなぁ」「うークロワッサンが恋しい・・・」という食欲はある。

そこから始まったのが、美味しいヴィーガンのパンやスイーツ探し。インスタグラムなどを通して、ラッキーなことにニューヨークではヴィーガンベーカリーが多いことがわかり、むしろ嬉しい悲鳴。まだ行きたいところは全部制覇できていないけれど、少しずつ開拓していきたいな。今のところ、通うほどお気に入りなのはこの2つ。

Brooklyn Whiskers
http://www.brooklynwhiskersbakery.com/

Terms of Endearment
https://www.termsofbk.com/

ニューヨークの、ヴィーガンのB級グルメやコンフォートフードのお店を紹介するシリーズ「ヴィーガン・ギルティ・プレジャー IN ニューヨーク」では、上の2つのベーカリーも登場しています。興味のある方はぜひこちらから。

ポメラートの NUDO リング

今年の秋の一時帰国中に、母が思いがけないプレゼントをしてくれた。私がずっと憧れていた、ポメラートの Nudo(ヌード)リング

ポメラート Nudo コレクション
http://www.pomellato.com/jp/collection/nudo/

伊勢丹で、突然ポメラートに行き、一緒にサイズと色を選んで、「プレゼントさせて」と買ってくれたリング。以前はしょっちゅう一緒にショッピングに行っていた伊勢丹に、私が6年と少し前にニューヨークに引っ越してからは、もうなかなか行けなくなってしまった。だからこそなおさら、ずっと欲しかった・ずっと大切にしたいと思えるものを、一緒によく行った場所で母がプレゼントしてくれたのは、今年のとても大事な思い出。

ハイエンドジュエリーのサステナビリティについてはあまり知識がないけれど、ポメラートは親会社のケリングとともに確実に努力をしている様子はうかがえる。地球の資源である天然素材の調達基準の設定、職人の育成、人権の尊重、女性の社会進出サポートなどの項目のおけるサステナビリティ方針を詳しくホームページに掲載している。おそらく道の途中だとは思うけれど、初めて手に入れた憧れのブランドが目指しているものを応援したいと思える。

クリーンスキンケア

2019年のベストコスメをベースメイク編カラーメイク編に分けて公開したばかりだけれど、スキンケアについては触れていない。

というのも、スキンケアについては考えるところが多く、私の中で今年あまりしっかりしたコンセプトがなかったから。今後もう少し知識も得た上で THE LITTLE WHIM でスキンケアも改めて取り上げていけたらいいな、とアイデアを練っている。今のところすごく気に入っているクリーンスキンケアのブランドを2つ、簡単に紹介するね。どちらも100%ヴィーガン&クルエルティフリー。

1つ目はシアトル発の Herbivore Botanicals(ハービヴォア・ボタニカルズ)。日本にも最近上陸したみたい(アメリカでの発音ではアーバヴォアなんだけど、なぜか日本ではイギリス読みが使われている)。

ハービヴォア・ボタニカルズ
https://herbivorebotanicals.jp/

「草食の」というブランド名の通り100%ヴィーガンで、人工ではなくオーガニック植物由来の成分にこだわっているスキンケア。私はオイル系のアイテムが特にお気に入り。パッケージがガラス中心なところも◎。

もう一つはカリフォルニアはヴェニスビーチ発の Osea Skincare(オセア・スキンケア)

ローカルに調達する海藻をベースにしたスキンケアを展開していて、こちらも100%ヴィーガンな上に、USDA認定オーガニック原料にこだわっていて中身は全て生分解可能なんだとか。軽めの保湿クリームやヒアルロン酸のセラムがみずみずしくて気持ちいい。そして同じくガラスパッケージなところもポイント高い。

ポートランド

8月に夫婦旅行で訪れたオレゴン州ポートランドは、今も少し思い返すだけで鮮やかに記憶がよみがえってくるほど気に入った。

ポートランドはここ数年、「アメリカで住みたい街ナンバーワン」と言われたり、一方で「アメリカ一変な街」としても知られていたり、不思議な存在。特に若い人に人気の都市でもあるので、今更?ちょっと恥ずかしいかも、なんて思って行けずじまいだった。この夏やっと遊びに行けて、この街について多くの人が語りたくなるのがわかった。

市街地の中心部はコンパクトで、チェーン店は少なくローカルなスモールビジネスがのびのびと営みをしている。車で10分程度で自然の溢れる山や自然公園に行けて、気軽にハイキングやピクニックができる。ニューヨークの便利さに慣れていると物足りなく感じる部分もあるかもしれないけれど、確実にニューヨークにはない魅力が数多くあり、そしてその惹きつけ力がすごく強い。噂に聞いていたポートランドの「らしさ」は、実際に出向いて時間を過ごしてみることでよくわかる。確率は極めて低いけれど、もしアメリカ国内でリロケートすることができるなら絶対ポートランドだね、と夫婦で一致している。

食事においてヴィーガンオプションが多かったのも楽しめた理由の一つ。

関連記事: ポートランドで食べたヴィーガンの美味しいもの

#oootd
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English below👇🏻 ⠀ ほそぼそと、#oootd (old outfit of the day) を始めました。 ⠀ #ootd (outfit of the day) が、新しい服をどんどん買ってソーシャルメディアで見せるのを促し、ファストファッションをはじめとした使い捨てファッションが広まった原因の一つだとしたら、ひとつ o (old) が増えた#oootd はその風向きを変えられるかもしれない、と私は思う。 ⠀ 「私の今日の格好を見て!」というものではなくって、チャレンジみたいな感覚。日本の雑誌によくある「着まわし特集」に少し似ている。 ⠀ ヴィンテージや古着、お下がりやトレードしたもの、そして長年愛用している思い出の詰まったもの、そういった「古い」ものを楽しむファッションのための「新しい」ハッシュタグだと考えています。 ⠀ ファッション業界におけるサステイナブルなプロダクションやシステム作りはまだ道の途中。すごく気に入るものを見つけるのもなかなか難しい。#oootd は、誰にでもすぐに取り組める上に、自分なりのスタイルを楽しめるサステイナブルファッションのとてもシンプルな形なんじゃないかな。 ⠀ そして新しいものを買うことが悪いわけではありません。でもこのチャレンジを通して、今後もっと慎重になれるといいな、という気持ちもあります。 ⠀ 興味のある方もぜひ、#oootd にチャレンジしてみてください! ⠀ 私はストーリーで公開中。ハイライトもあります。 ⠀ (#oootd を最初に始めた人は @venetiafalconer です。) ⠀ ——— ⠀ I recently started #oootd (old outfit of the day) in my small corner of social media. ⠀ If #ootd was one of the causes that popularized throwaway fashion culture introduced by fast fashion, then #oootd could change the game. ⠀ The message of #oootd is not “Look at my outfit today”. #oootd is a “new” way of enjoying something “old”, such as vintage, thrifting, second hand, hand-me-down, trading, and your long-beloved pieces that have a lot of memories. And it’s a challenge where anybody can join. ⠀ Sustainable fashion has a long way to go, and it’s not ready to be a celebrated form of everyday fashion. #oootd could be the easiest way to enjoy fashion sustainably, and a way to embrace your own style at the same time. ⠀ I’m not here to say that we should no longer buy anything new, however, through this challenge, I hope we can make future purchases more consciously. ⠀ (Credit to @venetiafalconer and her hashtag #oootd, as she’s the one who started this movement!)

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最後は、私が今ファッションを楽しみながらチャレンジしている、#oootd (old outfit of the day)

概要は上のインスタグラムのポストに書いてある通り。以前「ヴィーガンでサステイナブル – インスピレーションが詰まっているインスタグラム&ユーチューブ」で紹介した Venetia La Mana が2018年にインスタで始めたハッシュタグ。使い捨てファッションを後押ししてしまった #ootd (outfit of the day) に対抗する、「古い」ものを楽しむ「新しい」ファッションの形だと解釈できる。

彼女の名の下、私が日本語で #oootd を紹介することに承諾を得た上で、私もインスタのストーリーやハイライトで #oootd にチャレンジしている。

私はミニマリストには程遠いけれど、好きなものを長く着るのは大賛成。多少高くとも品質やデザインに納得のいくものを着たいので、トレンドはむしろ邪魔になる – 「もう流行ってない」という理由で気に入っているものを着たくなくなるのはイヤだから。そして欲しいものが手に届かない時や、他にはないユニークなものを探している時など、中古品を選ぶことは多い。そう考えると、私のファッションには元々 #oootd の要素があることに気づいた。

ソーシャルメディアでは、まるで強引にトレンドのスタイルや流行アイテムが作り上げられる。一方で、最近ではお決まりのように、従来の一般的なインフルエンサーまでもバズワードであるサステナビリティを語るようになってきた。しかし彼らは依然として、「新しい欲しい」を刺激することも続けている。どうもしっくりこない。

新しいものを買うこと自体が悪いとは思わない。過剰で無責任な購買が問題なのだ。品質より数、好みよりトレンド、そういった選び方は、原料レベル・製造過程における環境負荷が高く、ライフサイクルが短くすぐゴミになり、人権や倫理を軽んじている、ようは美しくも楽しくもないファッションを育ててしまう。

だったら、#oootd のようなムーブメントがいっそバズれば、流行好きな人たちも巻き込んで、みんなが一度立ち止まりファッションについて考え直すきっかけになるんじゃないかな(もちろん一過性ではなく継続が大事だけど)。ファッションビジネスを学びファッション業界で働いてきた経験のある私が、消費者として、ファッションが好きだからこそ、そしてこれからも好きでい続けたいし楽しみたいからこそ、インスタでの #oootd のチャレンジはもうしばらく続けてみようと思っているよ。

HARRY のお気に入り
POWELL’S CITY OF BOOKS

私がお気に入りに選んだポートランド旅行の中でも、彼にとってハイライトだったのは1971年創業、ポートランドに5店舗構える独立系の書店の旗艦店である、Powell’s City of Books。独立系の新品・中古書籍を扱う書店として世界最大級で、ポートランドの有名スポット。

Powell’s Books
https://www.powells.com/

私たち夫婦は滞在中に数回足を運んだほど、すごく気に入った。セレクションが豊富なだけでなく、漂う雰囲気がどこかゆったりしていて、書店をうろつきながら新しい発見をする喜びを久しぶりに思い出させてくれた感じ。まさに本好きが何時間でも過ごせるような場所で、Harry も探していた中古本と数冊出会えて大満足。

関連記事: 初めてのポートランド、「らしさ」を感じるスポット3選

細野観光 1969 – 2019
image via Tokyo City View

Harry は2018年のお気に入りでは細野晴臣のリイッシューのレコードコレクションを選んでいたっけ。今年は、10月の東京滞在中にタイミングよく、六本木ヒルズで行われていた細野晴臣デビュー50周年の展示に出向くことができた。

細野観光 1969 – 2019(2019年11月で終了しています)
https://tcv.roppongihills.com/jp/exhibitions/hosonokanko/

彼の生い立ち、漫画を描くことにハマっていた少年期の画、音楽を作ることにのめり込んでいった経緯、彼の幅広いジャンルの音楽への興味とそれらが与えた影響、そして彼が残した作品の数々や、実際に使用・実験した多様な楽器など、「細野さん」をもっともっと知ることができる内容だった。展示に合わせて発売された書籍も購入。なんならTシャツとバッグも買ってしまいました。夫婦で大事に使っています。

元々細野さんの音楽を彼に紹介したのは、私(鼻息荒め)!昔から大好きだったので、今では夫婦で楽しめるようになってすごく嬉しい。実は今年の5月、細野さんはニューヨークに来てライブをした。一夜限りだったのが、チケットは即完売したらしく、なんとか追加公演で観にいくことができた。

生・細野さんは2人とも初めてだったので、超至近距離で(日本のミュージシャンを海外で観る特権は、大体ハコが小さくなるのですごく近いこと!)、彼の淡々と演奏する姿を堪能できて大興奮&幸せだった。

2年連続 Harry のお気に入りに登場の細野さん、2020年も楽しませてくれることに期待!

SENNHEISER HD1 WIRELESS HEADPHONES
image via Sennheiser

7月に友人とベルリンに行っていた Harry。そこで購入したのが、ずっと欲しがっていたドイツの音響機器ブランド Sennheiser のミドルレンジのノイズキャンセリング・ワイヤレスヘッドフォン

Sennheiser HD1 Wireless Headphones
https://en-us.sennheiser.com/hd1-wireless-headphones-with-mic

以前使っていた同じメーカーのものがだいぶ古くなっていたのと、少しアップグレードしたモデルで音楽を楽しみたいと思いこのヘッドフォンに目をつけていた。ドイツのものなのでベルリンでかなり安く買えたそう。

音質はとてもよく、ノイズキャンセリングなのも出張が多いので移動中助かるとか。彼は AirPods が苦手だったので、ワイヤレスで高品質なヘッドフォンは大正解だったみたい。

彼は食事においてはプラントベースだけれど、ヴィーガンではない。とはいえ、レザーなことは気になって最後まで悩んでいたみたい。最近まで使っていた人工皮革のエントリーモデルは早々に剥がれが気になっていたので、長く愛用できる上に自分にちょうどいいクラスのモデルを選ぶことを優先したそう。そういえばハイエンドな音響機器メーカーは、クラスが上がるにつれて高級感としてレザーのものばかりになるのかも、というのをこれを通して私も感じた。今後上質でサステイナブルな素材に変わっていくといいな。

Hatchie, “Keepsake”

オーストラリア出身の Hachie は、ドリームポップのアーティスト。

Hachie
https://hatchie.net/

彼女の “Keepsake” は今年一番好きだったアルバムだとか。たまたまインスタグラムでフォローしていた音楽評論家がアップしていたのを見て、気になって聴いてみたのがきっかけだった。再生した瞬間、びびっとくるものがあったらしい。特に気に入っているのは、”Obsessed” というトラックだそうです。

オーダーメイドのレコード棚

最後は、今年5月ごろにオーダーして作ってもらった、レコードを収納するための棚

彼にとっておそらく一番の趣味であるレコード。現在約250枚くらい所有している。それを収納するための棚は市販のものではなく、しっかりした木材で、彼の希望に合う使い勝手・サイズで長く使えるものを作ってもらうことに。

ブルックリンのローカルなアーティストに家に来てもらい、寸法や希望の色を伝えて、約1ヶ月後にインストールしてもらった。すごくシンプルだけど、「自分のための棚」に満足しているよう。一番下の真ん中の段が空白なのは、愛猫 Petticoat のお部屋だから。


長くなってしまったけれど、最後までお付き合いいただき嬉しいです。そして、ヴィーガンだのエコだの、私自身まだまだできていないことが多いにも関わらず頭でっかちな内容が多かった今年の THE LITTLE WHIM を見守ってくださった方々、ありがとうございます。

私にとってこれからの人生においてとても大切になっていくであろうテーマが見つかった2019年は、公私ともに変化も多かったけれど、重要な1年になりました。

これからも、思い出した時にでも、遊びにきていただけたら嬉しいです。2020年、そして新しい10年、みなさまにとって実り多いものになりますように。

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