THE LITTLE WHIM

おうち時間にじっくり英語学習したい方へ – 本気で身につける上で気にかけたいこと

少し前にインスタグラムストーリーズで、THE LITTLE WHIM で見たいおうち時間にできる楽しいことってありますか?と聞いたところ、声が集まったのが英語に関すること

おうち時間が増えている今、じっくり英語の上達に励むのに最適!そこで今回は、ネイティブレベル(と思われる)の英語力を手にする上で私が気にかけてきたポイントについて話してみます。

といっても、「この学習法で300日でネイティブレベル!」「これだけやれば英語で働ける!」みたいな短期的・実践的な部分ではなく、もっとコンセプチュアルなポイントを含めてシェアしたい。勉強の方法は、パーソナリティ、今いるレベル、目指すところ、強み・弱みなどによって何が適しているか変わってくると思う。ぶっちゃけ私自身、若い頃は色々試してきたと思うけれど何が一番効いたのかわからない!(全部効いたと思いたい・・・!)

それより、英語を言語として習得し、自信を持って操るようになることをゴールとした際に、学習法や教材を選ぶ上でもキーとなるアイデアをまとめるよ。

「FAQ に、答えます (アメリカ・ニューヨーク生活編)」の記事内、「英語に関して」の項目もぜひ参考にしてみてください。

当サイトはここ数年日本語中心になっていますが、インスタグラムでは2言語で書くことも多いです。

何より大事なのは
英語⇄日本語で訳さない

これは私が英語を英語として習得する上で最も重要だったこと。

1. 無駄をなくそう

この記事が気になってくださった読者のほとんどの方は、母国語(日本語)がある上で、プラスαの外国語(英語)に挑戦しているケースが一般的だと思う。そのプラスαは、なかなか母国語にはかなわないって感じるよね。母国語はすごく特別なもので、ずっと生活してきた言語であり、自然と身につけていった部分が大きい上に、現在進行形で成長していくもの。一番自信のある言語。

なので、英語の世界に自分を露出した際、日本語を介してしまうのが最も楽だと思う。安心する。しかしそれは、英語を伸ばす上で大きな弊害になることでもある。

英語でのコミュニケーションや理解を日本語に訳してしまっている場合のプロセスを図解してみる。

発信されている何かに触れインプットする部分は英語、しかしそれを理解する部分は日本語、それを処理して出てくる自分の意見も日本語、なのにそれを言葉として発するアウトプットは英語、という流れになっている場合ってないかな?

簡単に言ってしまえば、これって無駄が多い。そして言葉を変えていく各プロセスで、インプットした内容もアウトプットしたい内容も、少しずつズレていってしまうことも多い。中心は自分にも関わらず、ロスト・イン・トランスレーションしちゃう。

しかも、インプットやアウトプットを英語にするだけでは、英語を母国語のように習得するのは難しい。思考する部分が最も自分らしい、パーソナルなプロセスだとしたら、そこを英語に変えていくことでコアな部分で英語を育てていくことにフォーカスできる

2. 日本語脳と英語脳を分けて
切り替える

日本語ではなく英語で思考するクセをつけたい、でもじゃあどうしたらいい?それは究極的に言えば、日本語と英語で脳を切り替える感覚を覚えるといい。

これも図解するとこんな感じ。

至ってシンプル〜。要は、母国語(日本語)でインプット・処理・思考・アウトプットしているプロセスを、外国語(英語)でも同じようにこなすことは、英語を自分のものにする上で重要になってくると私は思う。

実際に、私がアメリカで英語で生活している上で、特に仕事をする中で、英語での情報を日本語に訳して処理して考えて・・・という暇なんてない、というのもある。コミュニケーションする上でも、メールのやりとりでも、資料やデータを読んでプレゼンテーションなどを作成する上でも。そんなことしてたら生産性悪いったらない。

更には、日本語を介してしまうことで、日本語の背景にある独特の文化や色が、おそらく無意識の内にでも出てきてしまう。それは言い回しや表現に限らず、温度感として出ちゃうんだよね。もちろん日本人として本質を保つことに問題は一切ないけれど、円滑なコミュニケーションが重要になる際に、他の国の文化(私の場合はアメリカ)で違和感や不自然な感覚を残してしまうことは避けたい。日本語においては一般的になりやすい「表面的な謙遜」「意味のない謝り」などといった表現には特に気をつけたい。

「英語⇄日本語で訳さない」
ためにできること

では実際に、どうやって英語だけで矢印を完結させるか。

1. 「英語でできること<日本語でできること」
のあきらめを持つ

これは前向きさをあえて否定してしまうアドバイスなんだけど、あきらめも大事といった感じ。

特殊な環境で育つなどの稀なケースを除いて、冒頭に述べたように母国語あっての外国語として英語を学ぶ際、どちらも同じレベルになるように習得するのは極めて困難だと思う(できる方も中にはいると思うけれど、それってすっごいこと)。

英語でできることは、日本語でできることに比べると限られる、とあきらめをあらかじめ持った上で、英語でできる最大限のことを続け、伸ばしていくことの方が意味があると私は思うな。そしてそのためにも、先ほどの「英語⇄日本語で訳さない」は重要になってくる。

最初の図解に、「英語でできること<日本語でできること」の要素を足してみる。

英語<日本語なので、インプットとアウトプットの部分で言語を介してできることは小さい。その状態で英語⇄日本語で訳してしまうと、限られた英語で入ってきた情報が日本語での思考によって壮大になってしまい、しかしそれをアウトプットしようにもそれに見合った乗り物がない、みたいな状態になる。ストレスも溜まる。

でもそのあきらめも、「日本語と英語で脳を切り替える」場合には問題ない。

自分の実際の言語能力に準じた、身の丈にあったプロセスができるといった感じだ。日本語ではできちゃうことを知っていると、比べた際に歯痒いかもしれない。でも英語を英語として習得する上では、最終的なゴールを見据えた時に、このあきらめって実はすごく大事だったと今振り返ると思う。そして「英語でできること」は努力を続ける内にどんどん大きくなっていくから、成長を感じられるよね。

2. 英英辞典を使う(しか使わない)

ここにきて初めて、少しだけ実践的なポイント。日本語を介さないためには、わからない英単語に出くわした際に英語で意味を知ることが大切。調べた言葉の定義 (defenition) を英語で読み理解し、もしそこに出てくる言葉もわからなかったらそれも更に調べることで、どんどんボキャブラリーを増やしていくチャンスにつながっていくというコスパのよさもあり。

例えば・・・COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の関連でよく出てくるある言葉を例にとってみよう。日本語では、名詞の場合「検疫」「隔離」という意味のこちら。

quarantine
noun

1: a period of 40 days
2a: a term during which a ship arriving in port and suspected of carrying contagious disease is held in isolation from the shore
2b: a regulation placing a ship in quarantine
2c: a place where a ship is detained during quarantine
3a: a restraint upon the activities or communication of persons or the transport of goods designed to prevent the spread of disease or pests
3b: a place in which those under quarantine are kept
4: a state of enforced isolation

Merrian-Webster Dictionary より

一般的に今回の一件で使われているのは、disease や pests というキーワードを含む3aの意味が最も近いと思う。もしそれらのキーワードや、最初に出てくる restraint の意味を知らなかったら調べて理解を深めることができる。

更には、定義の1つ目に出てくる “a period of 40 days” って一体何!?って感じだよね。隔離って、40日間限定なの!?みたいな。CDCによると、quarantine は本来、14世紀にペストが流行した際に40日間入港船を隔離をしたことから、それを意味するイタリア語に由来しているそうだ。

そういった情報を得た上で、quarantine という単語をよく見てみるとなんとなくしっくりくる。クアトロ (quattro)、とか、カルテット (qurteto) 、という言葉は日本語でも使われることがあると思うけど、これらの単語の始まりの部分は数の4を意味するので、なるほど、となる。

こうやって英英で調べると、日本語に対応する「検疫」「隔離」という言葉だけを得てしまうより、英語(ひいては欧米系の言語)としての学びが多い。そこから派生する文化や歴史を知ることができ、今後また新しい言葉が出てきた際に活用できる可能性も高い。

文章を書く機会が多い方は特に、thesaurus(類語辞典)も取り入れていくと言葉の幅が広がる!

3. 単語のテキストも英英で

ボキャブラリーを増やす上で、単語帳や単語テキストを使う方は多いと思う。これも、英日より英英がオススメ。

基本的な理由は英英辞典の項目で書いたことと同じで、英語で定義や解説を理解することへのフォーカス。

加えて、英英のテキストの方がオススメな大事なポイントがある – それは単語のセレクトと例文。英語圏で英語学習者向けに出版された単語テキストの方が選出されている単語も例文もリアルだし、活用度が高い

私は2013年にアメリカに引っ越してきた際、パーソンズに入学するまでの間語学学校に所属しておく必要があったので、ニューヨーク市立大学のESL (English as a Second Language) コースに通っていた時期がある。そこで使っていたアメリカのボキャブラリーの教科書に載っていた単語が、めちゃ頻出!というほどではないけれど知っていて損はないな、という鋭いものが多かった。というかそれに、後になって気づいた。日本で10代の頃使っていた日本のテキストより役に立ったと思う。

その国の言葉について、その国の目線で作られたテキストの方が濃ゆいなぁと私は思うよ。

3. 字幕はなしで

リスニングの強化や実践的な言い回しを知る上で、映画や番組を観るのはいいよね。その際、私は字幕なしをオススメする。

まずは日本語字幕について – もうここまでくると繰り返しが過ぎるけれど、日本語を介して英語のインプットをするのは避けるべき。

そして、「英語⇄日本語で訳さない」からは少し離れてしまうけれど、そもそも字幕について。ストーリーやプロットを理解するには、画面から得るたくさんの情報を組み合わせていく作業が必要だよね。それは決してセリフだけではなく、人の表情、場面設定、音楽、演出など様々。

その中で、字幕があると、「文字を読む」ことについつい集中してしまう

しかし実際の英語での生活に、字幕など存在しない。人の表情やその時の状況も踏まえた上で、自分の耳で誰かが発する言葉を読み取らなくてはいけない。それに慣れるための方法としては、字幕ありで映画を観ること自体が、私はあまり効果的ではないと思うよ。

どうしてもいきなり何もない状態での理解が難しい場合は、字幕なし→字幕あり→字幕なしで繰り返して観ることで、自分のわからなかった部分を確認しながら飲み込んでいくのがいいかも。そして慣れてきてレベルアップを感じたら、字幕なしでひたすら数をこなしていくのもあり。


具体的なアイデアよりは意識の部分で私が欠かせないと思うポイント – ごくたまに英語を教えてきたこともある中で、絶対に最初にシェアするものばかりをまとめました。

繰り返しになるけれど最後にもう一度 – 「英語⇄日本語で訳さない」これは、自然な英語を手にする上で最も重要だと思うので、常に頭のどこかに置いておいて損はないと思うよ!

じっくり時間をかけて言語と向き合うのに、おうち時間をとてもいい機会!私も色々読み漁っています。

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