Peanuts と ドラえもん

Peanuts の映画を観てきた。

子供向けの映画ではあるが、大人の私にもとても心温まる作品だった。

  • チャーリー ブラウンと彼の仲間たち
  • チャーリー ブラウンとスヌーピー
  • 古きよきアメリカの子供の生活

そんなあれこれについて考えさせられた。

映像はCGアニメーションで、3Dも公開されている、最新の技術をつかったもの。でも内容は、今の子供の生き方とはおそらく異なるとても古典的なアメリカが舞台で、興味深くなった。映画の中の彼らにとっては学校が大きな居場所であり、インターネットやソーシャルメディアなどは存在しない完全にオフラインの世界。

私はアメリカで育ってはいないが、結婚して姪っ子が4人でき、最近のアメリカの子供というのを目の当たりにしている。6歳から12歳までの女の子4人。家庭は裕福で恵まれた生活をしている。みな素直で明るくとてもかわいい。その中でも一番上の子は、無邪気な部分もまだまだあり、新体操をしていて集中するものを持ちしっかりしている一方で、iPhoneを持ち、暇な時は15分おきにインスタグラムを見ている。宿題はGoogle Driveで提出する。まさしく「今どき」のtweenといった感じ。(tweenとはティーンエイジャーとその手前の間、betweenにいる世代を指す言葉で、8歳から12歳までを指すのが一般的。)

チャーリー ブラウンたちも大体私の姪っ子たちの年齢に近いと思うが、時代が異なる。外で遊び、スポーツに勤しみ、図書館で本を借り、紙に鉛筆で手書きの読書感想文を書く。チャーリー ブラウンは凧揚げが大好き。そんなかつてのアメリカの子供たちの様子を垣間みることができた気がする。

私の夫は Peanuts が大好きで、コンプリート・コレクションの本を集めている。

1950年のスタート時からの新聞での連載を2年ずつまとめ、2004年から年間2冊ずつ出版されている。来春発表される予定の1995-2000年の号をもって全てがコンプリート版として発行されることになる。

基本的に4コマの構成。Charles Schulzの画の変化やキャラクターの進化がところどころに見えるが、全体を通してやはりとてもシンプルなアメリカとその子供たちが描かれているのが、アメリカ育ちのアメリカ人の彼には心地よく、日本育ちの日本人の私には興味深い。

ふと、日本のドラえもんを思い出す。チャーリー ブラウンとのび太くんはどこか似ているし、チャーリー ブラウンにとってのスヌーピーとのび太くんにとってのドラえもんというのも、存在の意義が大きいという点で重なる。そして、それぞれの国の古き時代の子供の生活が描かれているという点も。

以前飛行機の中で、ドラえもんの映画、「STAND BY ME ドラえもん」を彼と一緒に観た。映画としてはいまいちだったし、私が観ていたドラえもんの頃とは画も違ったのと英語で観たのもあってあまり響かなかった。彼ものび太くんのキャラクターに少し驚いて(呆れて)いたようだった。しかしそれでも、日本の「普通の少年」を描いている作品そのものには興味が湧いたようだ。私がチャーリー ブラウンにアメリカの「普通の少年」を投影したように。

ドラえもんの映画のサイトを検索したら出てきた言葉、「すべての、子ども経験者のみなさんへ」

The Peanuts Movieも、まさしくそんなコピーがぴったりの映画だと思った。