ニューヨークはロングアイランドの東の果て、モントーク。
ニューヨーカーの避暑地として有名なハンプトンズの、そのまた更に東に位置するのがモントーク。夫とともに、金曜日に休みをとって、マンハッタンから車で数時間のドライブ。Edward Hopperの画を思い出させる、モントークのアイコンでもある灯台が見えてきて、とうとう端っこに辿り着いた!と胸が踊る。
そしてその周りに広がる、ビーチ。35度を超えるほどの暑さと強い日差し。
私の夫は泳げない。泳ぎ方を知らない。驚くなかれ、アメリカの一般的な小学校ではプールのクラスがないので、泳げないアメリカ人は実はとても多い。故に2人で海岸で石を拾う。地味だけど楽しい、箸置き探し。とても私たちらしいと思いながら。
モントークは、高級別荘が立ち並ぶ伝統的な避暑地であるハンプトンズに比べると、若々しくヒップな雰囲気が漂う。
キャッチーな見た目のロブスターのお店。黄色が鮮やかなオーガニック スタンド。どこかノスタルジックなアイスクリーム屋さん。どれをとっても、シアンが強いモントークの空の下でこそ、その佇まいが記憶に残る。ゆっくりとした時間の流れの中に溶け込む景色。多くのニューヨーカー達が渋滞をしてまでもここに訪れる理由が、わかった気がする。