今までに何度か見せて欲しいというリクエストを頂いた、私のシングル アイシャドウ コレクション。膨大だし似た色も多いし、ただ全て見せるのは退屈なので、ちょっと変わった企画をすることに。
どう発色するか・質感はどうか というところも含めて、私が最近気になっているアイメイク ルックを作る設定で、私のコレクションからシングル アイシャドウをピックアップしたよ。よりアイシャドウのイメージが伝わるよう、今回はスウォッチもしてみた。(スウォッチ初心者のためあまり上手ではないけれど、濡れたフラット シェイダー ブラシで2度塗りしました。)
SAOIRSE RONAN の シンプルなイエロー ベージュ
Calvin Klein から昨年発表された新しい香水、Woman。そのキャンペーンに登場した Saoirise Ronan のナチュラルながら目元に深みを与えるアイメイクが好き。
Saoirise Ronan(シアーシャ・ローナン)はアイルランド出身の映画女優で、「グランド・ブダペスト・ホテル」、「ブルックリン」、そして「レディ・バード」などで知られている。その彼女のブルーの瞳を強調するイエローがかったベージュのアイメイク。実は私のようなブラウンの瞳でも、印象的な影を演出しながら、春から夏にぴったりの重過ぎないニュートラルさを楽しめる。
全てマットで仕上げられるこのルック。まぶたのクリース(くぼみの部分)には影を演出するモーヴ ブラウンの Birkinを外に広げながらブレンドしていく。あくまで優しいタッチで、毛足が長めの柔らかいブラシを使う。まぶたの中心には イエローがかった Paper Tiger や Koi でソフトな温かみを。まぶたの内側の際には肌の色より少し濃い Wake Up Call を目の形をコントゥアするようにのせる。下まぶたには色を入れず、そしてアイラインもなし。しっかりカールしたまつ毛をマスカラでしっかりセパレートさせて。ナチュラルなのにどこかシックな目元が完成。
LUCY BOYTON の 柔らかいレモンイエローとパステル ピンク
新進気鋭の女優、Lucy Boynton をフィーチャーした、オンライン メディアの Who What Wear の特集。その中のフレッシュで明るい、ソフトなイエローとピンクのパステルなアイメイクは、まさに春の花のよう。
「ボヘミアン・ラプソディ」に出演して急に名を馳せた Lucy Boynton(ルーシー・ボーイントン)は、去年のレッドカーペットにおいて60年代を彷彿をさせるファッションとメイクアップで注目された。彼女のメイクアップでいつも目を引くのは長くて可憐なまつ毛。これはなかなか真似できないけれど、それを抜きにしても、是非春に作ってみたいこのアイメイク。
まぶた全体に明るいマットイエローの Take Flight を。普段色を使わない人にはちょっとこわいかもしれないけれど、優しく丁寧にブレンドしていってね。その上に、まぶたの中心にメタリック ベビーピンクの Ballet を、下のイエローが少し透けるようになじませる。クリースには温かみのあるマットなソフト ブラウン、Conundrum をのせて目元の印象を締める。そして下まぶたには明るいマット ピンクの Poodle を、細いブラシで少しずつのせていく。やり過ぎると不健康に見えてしまうので注意。上下のまつ毛にたっぷりマスカラを塗って、そしてまつ毛の際にリキッド アイライナーを入れて更にしっかり目元の輪郭をとるとメリハリが出て、インパクトのある目元ができあがる。
SOLANGE のまぶたいっぱいに広げたパープル
2016年秋に発売された、Solange のアルバム “A Seat at the Table”は、2年半経った今でも私のお気に入り。その中に収録されている “Cranes in the Sky” のミュージック ビデオで Solange が見せたパープルのルックも、今でも印象に残っている。
どんなファッションもメイクアップも自分のものにする強いパーソナリティがある Solange(ソランジュ)は、新曲をリリースする度にビデオも絶対に観たくなる。特に “A Seat at the Table” からは私の中で傑作のビジュアルがたくさん。パープルのアイシャドウをまぶた全体に広げたこのアイメイクは、当時彼女は気に入っていたようでビデオ以外でも見せている。
このルックは、正直テクニックいらず。必要なのは勇気と、肌に合うパープル。Solange のパープルに近づけるならば マット パープルの Try Me がかなり似ていると思う。これをまぶた全体にしっかり発色させて、それだけで終えても正直いいと思うし、立体感が欲しければグリッター入りの Neutrino をまぶたの丸みに合わせてのせていく。マット パープルの他の候補として、少し赤みのある143 、パステルで白っぽい Howlin’ もかわいいと思う。肌や瞳のトーン、仕上げたい感じに合わせて選んでみて。仕上げにボリューム タイプのマスカラをたっぷり塗ると、大胆なルックに自信がつく。
KATIE JANE HUGHES のデュオクロームのイエロー グリーン
最後はインスタグラムから。ニューヨークのブルックリン在住の、イギリス出身のメイクアップ アーティスト、Katie Jane Hughes が最近、自身のインスタグラムにアップしたルック。
Katie Jane Hughes(ケイティ・ジェーン・ヒューズ)はファッションの世界で活躍するメイクアップ アーティストであると同時に、インスタグラムやユーチューブで自分自身の顔に施すツヤ肌と日常に織り込めるグラマラスなメイクアップ チュートリアルでも知られている。フェミニンなルックが多い中、ある日インスタグラムのフィードで見つけたこのイエロー グリーンのグリッター アイメイクには目を奪われた。
まずはまぶた全体に鮮やかなマット イエローの Hot Yellow を。その上に、デュオクロームで角度によってゴールドからグリーンに色がシフトする Tea Garden を広げる。まぶたの中心にはライム グリーンのメタリックカラー、Pixie Dust で明るさを足し、最後に少し深みを出すためにクリース周辺に 角度によって色が変わるグレー、 Glass Bull でバランスをとる。かなり目をひくアイメイクだけれど、丁寧にマスカラを塗った上にリキッド アイライナーを引くことで洗練された印象に。
最後に、私の持っているシングル アイシャドウの全体をご紹介。
基本的には全てをマグネット式になっている特大パレットに入れている。使っているパレットは Adept Cosmetics の The Adept Palette。(ステッカーを張っているのでロゴは見えないけれど!)両面にアイシャドウを入れられるので、私は一面にマット、もう一面にシマー・グリッターで分けた上で、色の系統で並べている。
その時使いたいなと思っている特別なシェードがある時や、旅行の時は、Anastasia Beverly Hills の個別ケース、Empty 4 Well Refillable Eye Palette が便利。
多くの色や質感が入った海外コスメのパレットは、楽しいけれど圧倒されちゃうことも。その点シングルは再現したいアイメイクがある時に一つ一つアイシャドウを選びやすく、その他の機会でも自分が使いそうかどうかをイメージできる。シングル アイシャドウになかなか手が伸びないという人も、これを読んで自分なりのシングルの遊び方やアイデアが湧くといいな。
THE LITTLE WHIM は化粧品における動物実験に反対しています。取り上げる化粧品は2018年9月以降、クルエルティフリー(cruelty free: 動物実験をしていない)に限定しています。