昨夜開催された Met Gala。ニューヨークならではの自由な表現としてのファッションやメイクアップが楽しめる祭典として知られている。
今年の Met Gala のテーマは “Camp“。アメリカでもあまりなじみがない言葉でピンとくる人は少ない。メトロポリタン美術館のファッション インスティチュートによると、1964年に camp という言葉を初めて使用したとされる Susan Sontag の解釈、”love of the unnatural: of artifice and exaggeration”(自然ではないもの、巧妙に作られ誇張されたものへの愛)が軸になっているとのこと。
毎年テーマに沿った装いでゲストが登場する Met Gala、今年は camp という幅広い解釈が可能なテーマなだけあって例年以上に自由で派手でなんでもありだった。ファッションはこちらチェックできるよ。
様々なドレスやコスチュームが溢れた中で、私が特に注目したのは今年の Met Gala テーマカラーに合わせたピンクのカーペットに映えていたピンクのメイクアップ。ぞれぞれが肌や瞳のトーン、ドレスに合わせたピンクを選んでいて、春らしい明るさと華やかさがいっぱいだった。誰の顔の中にもピンク味のある部分は多かれ少なかれあるので、ピンクって実は使いやすい色。ピンクカーペット上のルックも、色を少し控えたり使い方をちょっと変えれば、普段のメイクアップにも取り入れられるヒントがいっぱいある。実際に担当したメイクアップ アーティストの情報を参考に、気になったものをまとめてみました。
EMMA ROBERTS のコーラルピンク
ポイント: ぱきっとしたコーラルピンクのChantecaille, Philanthropy Cheek Shade in Joy (1) をまぶた全体と頬にはっきり発色させる。ツヤを足すのに、優しいピンクのシマー入りのパウダー Chantecaille, Lumiere Rose Powder (2) を広げる。リップは、ラインをしっかり引いた後、クリーミーで発色のいい Chantecaille, Lipstick in Lotus (3)を。
メイクアップ アーティスト: Nikki DeRoest (Chantecaille 使用)
ドレス: Giambattista Valli
Madelaine Petsch も同じようにコーラルピンクをまぶたとリップで楽しんでいたよ。
DAKOTA JOHNSON のローズ ピンク
メイクアップ アーティスト: Maki Ryoke
ドレス: Gucci
ポイント: ドレスと同じトーンのローズ のマット アイシャドウ Shu Uemura, Pressed Eye Shadow M Medium Red 189 (1) をまぶたからはみ出すようにキャットアイを作りはっきり発色させる。リップスティックは新しくリリースされたばかりの Gucci, Rouge à Lèvres Voile Lipstick in 203 Mildred Rosewood。抑えたトーンのローズで統一することで、華やかでありつつ健康的。
LILI REINHART の顔中ピンク
メイクアップ アーティスト: Adam Breuchaud(Maybelline 使用)
ドレス: Ferragamo
ポイント: まぶた、頬、そしておでこの生え際にまでシェーディングのようにピンクを効かせているこのメイクアップは一見すると難しいけれど、どうせやるなら彼女くらいとことんピンクを楽しむのもありかも。Maybelline, Colossal Mascara (1) で人形のようなまつ毛を作り、 リップは少しモーブがかったローズ ヌード、Maybelline, Super Stay Matte Ink Lip Color in 15 Lover (2) でマットに仕上げる。使用された明るいポピー ピンクのチーク ブラッシュは Maybelline, FitMe Blush in Pink (3)で、おそらくまぶたにも似た色を使っている。ツヤは Maybelline, Face Studio Master Chrome Metallic Highlighter in Molten Rose Gold (4) で。
Adwoa Aboah や Kerry Washington も似たようなメイクアップでピンクを顔全体に使っていて、それぞれすごく似合っていた!
CAREY MULLIGAN の頬が主役のピンク
メイクアップ アーティスト: Mary Wiles (Dr. Hauschka 使用)
ドレス: Prada
ポイント: まぶたにはピンクを使用せず、Dr. Hauschka, Eye & Brow Palette in Stone でしっかりグレーとブラウンで陰影をつけたスモーキーアイを作る。その分、頬はかなり広めにピンクをはっきりのせる。二色入りの Dr. Hauschka, Blush Duo in Dewy Peach (2) で濃淡をつけて。リップは彼女の肌の色にぴったりの Dr. Hauschka, Lipstik in Rosebay (3) でピンクを足しつつも甘さはやや控えめにして主役の頬を引き立てる。
どれも実際の自分のメイクアップの参考になりそうなピンクの使い方で、Met Gala が終わった翌日、早速ピンクのパレットに手が伸びちゃった私。色んな遊び方をしたいなと思っているところ!
THE LITTLE WHIM は普段はクルエルティフリーの化粧品に限定しています。 今回は実際のメイクアップ アーティストが使用したブランドの商品を掲載しましたが その中でクルエルティフリーなのは Chantecaille と Dr. Hauschka です。