ニューヨーク 話題の新スポット、ハドソンヤードに行ってきた

3月中旬にニューヨークにオープンし大きな話題となっている Hudson Yards (ハドソンヤード)をご存知ですか?

南北に長いマンハッタンの真ん中くらいに当たる30-42丁目(ストリート)の、西側である10-12番街(アヴェニュー)に位置し、ハドソン川に面している。人気観光スポットの一つであるチェルシーマーケットからハイラインを辿って街歩きをしながら辿り着くことも可能な立地。

遅ればせながら私も足を運ぶ機会があったので、簡単にレポート!ファッションやコスメが好きな人向けに、ピンポイントにオススメな見所もまとめたよ。

ハドソンヤードとは?

基本情報

ハドソンヤードは、先述の通りマンハッタンの西側に新しくできた商業施設。このエリアはここ数年新開発がしきりに進んでいて、最寄駅に当たる 34 Street-Hudson Yards 駅も4年前に7番線を延長して新しく作られたもの。

高級マンションやオフィスビルの建設が次々と進められているこのエリアで、新開発の目玉として満を持してオープンしたのが大型複合商業・住居・ビジネス施設であるハドソンヤード。開発費はニューヨーク都市開発史上最大の200億ドルとも250億ドルとも言われており(この50億ドルの差って大きいけど!)、実は今後も工事は進みエリア内に更に新しい施設が誕生するよう。全ての完成は2025年の予定とか。

Hudson Yards
https://www.hudsonyardsnewyork.com/

オープンした際にソーシャルメディア上で最も見かけたビジュアルはこの Vessel(ヴェッセル)と言われる、蜂の巣のような特徴的な建設の展望施設。イギリスの建築家 Thomas Heatherwick によるデザイン。

vessel

中が全て階段で歩いて登れるようになっていて、マンハッタンの絶景が見れるそう。入場は無料で、オンラインで予約ができる。

Vessel
https://www.hudsonyardsnewyork.com/discover/vessel

ショッピング施設

私がハドソンヤードに足を運んだ理由はショッピング施設を見るため。ニューヨークには今までなかった高級デパートである Neiman Marcus(ニーマン・マーカス)がオープンしたり、テキサスのエキセントリックなセレクトショップ、Forty Five Ten(フォーティ・ファイブ・テン)もやってきたのは楽しいニュース。

その他には、Tiffany’s、Van Cleef & Arpels、Dior、Fendi などの高級ブランドから、ザラ、H&M、ユニクロ、Madewell、Aritzia、Lululemon などのカジュアル アパレル、そして無印良品、キールズ、セフォラ などおなじみのお店が一通り揃っている。

その他にも、レストランが多く入っている上に各フロアにカジュアルなコーヒーショップやベーカリーなどが散らばっている。人気のハンバーガー屋さん シェイクシャックや、ブルックリン発のアイスクリーム屋さん Van Leeuwen、オーストラリアのコーヒーカルチャーにインスパイアされた  Bluestone Lane Coffee なども。しっかり食べたくはないけれどひと休憩しながら小腹を満たしたい、なんていう時にすごく使える。

hyinside

ちょうど先日ニューヨークに遊びに来ていた日本の友人が嘆いていたこと – 「ニューヨークは街全体でショッピングが楽しめると言っても過言ではないほどお店が溢れているけれど、いわゆるショッピングモールはないので一つ一つお店に行かなくてはいけないので疲れるし時間も掛かる。」ハドソンヤードのように多くのお店やレストランが一箇所にまとまっているのは、観光で遊びに来ていてまとめてショッピングを済ませたい人にとってとても便利だと思う。

次では、特にファッションとコスメが好きな人は見てみたいんじゃないかな、という場所をピックアップしてご紹介。

NEIMAN MARCUS(ニーマン・マーカス)

基本情報

ニーマン・マーカスはアメリカの老舗高級百貨店。ニューヨークの Bergdorf Goodman(バーグドルフ・グッドマン)を傘下に持つけれど、ニーマン・マーカス名義でのニューヨーク店舗は今回が初めて。ちなみにオンラインストアの Mytheresa.com も所有している。

アメリカのデパートメントストア ビジネスは今、日本と同様下降気味にある。ニューヨークだけを見ても、サックスフィフスアヴェニューがマンハッタンの2店舗目としてダウンタウンにオープンした Brookfield 店は3年足らずで撤退に追い込まれた。100年以上続いたロード & テイラーやヘンリ・ベンデルのマンハッタン旗艦店も今年頭に閉店。更にはマディソン街にあるバーニーズ・ニューヨークの旗艦店も店舗縮小が決まったとか。

そんな中話題のハドソンヤードにオープンしたニーマン・マーカスには大きな注目が集まった。5階から7階までの3フロアに渡り、メンズ・ウィメンズのファッションとビューティが展開される。

ファッション

nm

ファッションに関しては、ニューヨークらしいキュレーションというよりは人気のトレンドにフォーカスした、デパートメントストアらしい王道のセレクションという印象だった。雑誌でよく見るスタイル、流行っているアイテムがコンパクトにまとめられている感じ。「まさに今」のトレンドを求めている人にはすごくショッピングしやすいと思う。例えばシューズ・ハンドバッグだと、バレンシアガのスニーカーSusan Alexandra のビーズバッグHayward のショッパーバッグなどは幅広いラインナップで揃っていた。

ニューヨークならではのユニークなアイテムやアップカミングなデザイナーを探している人には物足りないかも。

nmfashion

おもしろい取り組みだと思ったのが、デザイナー ヴィンテージ ファッションのお店である Resurrection Vintage とのパートナーシップ。一期一会のヴィンテージもとの出会いが期待できる!?

nmvintage

ビューティ

私がニーマン・マーカス内でときめいたのはファッションよりビューティ。ハドソンヤード内にはセフォラも入っておりどうしても被っているブランドもあるけれど、セフォラでは扱われていないインディーなブランドやナチュラルなラインにフォーカスした棚もあり差別化がしっかりされていた。

nmbeauty

Kjaer Weis は私が見たことある中で最も大きなディスプレイだったし、私も愛用している Sigma のブラシが店頭に揃っているのは珍しいので興奮!更にはブルックリンにあるインディービューティ ストア Shen のショップ・イン・ショップがあり、Ellis Faas、8 Faces など、ネットで見たことがあるだけのブランドの実物を手にとって見ることができた。

セフォラも楽しいけれど、他ではなかなか買えないブランドを手にとってみたい方は、ニーマン・マーカスのコスメコーナーも是非見てみて。

Neiman Marcus
https://www.hudsonyardsnewyork.com/shop/neiman-marcus

FORTY FIVE TEN(フォーティ・ファイブ・テン)

基本情報

テキサス州のダラスでスタートしたユニークなキュレーションで知られるファッション/ライフスタイルのセレクトショップ、Forty Five Ten。今ではダラスに3店舗、そしてナパやマイアミなどと今回のニューヨーク進出で合計7店舗を展開する。メンズとウィメンズどちらも取り扱いがあり、世界中のデザイナー ブランドの中からも特にこだわりの強いバイイングをすることで知られている。

ハドソンヤード内では、ニーマン・マーカスがあるのと同じ5階に店舗を構え、メンズ・ウィメンズ・アクセサリー/雑貨類と4つの店舗に分かれている。

ファッション

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シュガーピンク(先日のメットガラを思い出させる!)をアクセントに使ったウィメンズの店舗。ポップでカラフルでちょっとひねりのあるアイテムを中心に幅広いデザイナーがセレクトされている。Molly Goddard のポピー柄のタイトドレスRosie Assoulin の デビッド・ボウイのようなバナナパンツLemaire の 帯のようなサッシュ付きのリラックスしたドレスがかわいかったな。

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ちなみにメンズの店舗はこんな感じ。

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アクセサリー・雑貨類

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私が最も時間を過ごしたのは雑貨類ともう少しお手頃で若いデザイナーのファッション・アクセサリーを扱う店舗。色んなカラーとテクスチャをミックスしたビジュアルで、自分のおうちにももっと個性を足したくなる、そんなインスピレーションが詰まっている。

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アクセサリーのコーナーでは、A.W.A.K.E. MODE のジュエリーが特に気になった。

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4店舗隣り合わせでニーマン・マーカスと同じ並びに位置するので、興味のある方はぜひ覗いてみて。

Forty Five Ten
https://www.hudsonyardsnewyork.com/shop/forty-five-ten

最後に

莫大な費用をかけて開発され、完成に向けて今も工事が進んでいるハドソンヤードのプロジェクト。ビリオネアがこのエリアに移り住むのを見込み、そしてマンハッタンの新しい観光名所としても期待がされている。

ニューヨーク在住の私個人の正直な感想としては、おもしろいポイントはありつつ、全体としてはすごく真新しいという印象は受けなかった。ワン・ワールドトレードセンター周辺に似たような施設はすでにいくつかある。今後コンテンツのアップデートを加えつつ、ニューヨークの新名所として大きくなっていくかに注目したい。

夏休みなどでニューヨークに遊びに来る予定がある方、最新のスポットとして訪れてみてはいかがでしょうか?

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