青森で楽しんだアート

 

私のインスタグラムをフォローしてくれている方はご存知かもしれないけれど、実は突然の理由で2週間ほど一時帰国をしていた。その滞在中、母と2泊3日で青森に小旅行に。

ずっと憧れていた青森。いつもは春や秋の涼しい時期に一時帰国することが多く、東京よりも気温が低い東北は訪れる機会を逃していた。7月という絶好のタイミングで日本に帰った今回、やっと旅することができて喜びもひとしお。

初めて乗った東北新幹線グランスタでのちょっと贅沢な3時間半の旅。まだ青々しい実がなるりんご畑が続く景色。太宰治の生まれ故郷である青森市内には彼の生家や、彼が晩年の名作を残した部屋の残る別宅も。更には十和田市にある奥入瀬の散策もすることができた。

 

AOMORI MISC

 

そして何より思い出に残ったのは、一番の目的であった2つの美術館を巡ったこと。ニューヨークで制作活動をしていたこともある奈良美智は青森県出身であり、彼の作品を現地で鑑賞することができる。そして地方都市の美術館ならではの面白い試みやビジュアルを堪能した。

 

 

青森県立美術館

 

http://www.aomori-museum.jp/ja/

 

青森市に位置し、建築家・青木淳が近隣にある三内丸山縄文遺跡からインスピレーションを受けてデザインしたという建物は、緑溢れる中にそびえ立つ。

 

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ビジュアルイメージにおいてはグラフィックデザイナー・菊地敦己のアイデアが至る所に見られる。

 

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実は何年も前にどこかで購入した美術館建物のポストカードでイメージは湧いていたのだけれど、実際にその場所に来られたのは夢が叶ったような気分!

順路が記されておりその通りに巡りながら作品を楽しんでいくシステム。最初の部屋ではそれぞれの壁を覆うほど大きい4つのシャガール作品。バレエ「アレコ」のために作られた舞台背景画だ。

 

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その後は、奈良美智や棟方志功などの青森出身作家の作品が続く。(写真撮影は禁止)コレクション作品の詳細はこちらのリンクからどうぞ。

 

外には、青森県立美術館の目玉プロジェクトである奈良美智の「あおもり犬」が。

 

AOMORI KEN

 

実物を見て気づいた、目の前にある花壇はごはんなんだね。館内からは大きな窓を通して鑑賞できるし、外に出て近くで触れることも。

 

 

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諸事情で急遽✈️🇯🇵 そしたらずっと憧れてた青森に来れた

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全体が統一されていて、とてもクリーンな美術館。併設のカフェでゆっくりしながら、念願の場所に訪れられた幸せを噛み締めたよ。ちなみに私が訪れた時はカフェにヴィーガンのパスタメニューや豆乳ラテがあったのも助かった!

 

AOMORI MUS CAFE

 

 

十和田市現代美術館

 

http://towadaartcenter.com/

 

所変わって十和田市内にあるこちら。“Arts Towada”という十和田の町をあげて進められたアートプロジェクトにおいて中心となる存在。館内は一部屋につき一展示の面白い作りで、これは『「アートのための家」として独立させ、敷地内に建物を分散して配置し、それらをガラスの廊下でつなげる』というコンセプトからきているそう。

 

TOWADA

 

その外壁には奈良美智の「夜露死苦ガール2012」

 

TOWADANARA

 

館内に入って一番目の展示室で出迎てくれるのは、4メートルある迫力のおばさん、ロン・ミュエクの「スタンディング・ウーマン」

 

RON

 

その他にも、陽が差し込む展示室を生かした色と光の遊びが楽しい作品が続々と。

 

MISC

 

各作品の詳細はこちらのリンクからどうぞ。

 

美術館から通りを挟んだ向かい側には、屋外作品もいくつか。例えば、お馴染みの草間彌生。

 

kusama1

 

「愛はとこしえ十和田でうたう」という作品なんだけど、あれ、なんか様子がおかしい・・・?

 

kusama2

 

なんとメンテナンスでペンキ塗りたてだった!草間彌生のかぼちゃやその他の立体作品は世界各地でかなり見たことがあるので、かえってこれは貴重な体験で面白かった。

 

その隣には、インゲス・イデーの「ゴースト」

 

ghost

 

更に、もう一つ目を引くのがエルヴィン・ヴルムの「ファットハウス/ファットカー」

 

fathouse

 

ファットハウスの中には入ることができて、ファットハウス自身が訪問者に、家の外観とその価値観について延々に語りかけ続けるビデオが流れている。かわいらしい見た目とは裏腹に哲学的なアートでした。

 

この美術館、周りは住宅が並ぶ中、とびきり目をひくカラフルな存在。青森に行く際は絶対に足を延ばして欲しい!

 


 

母が入念に計画を立ててくれたおかげで、充実した青森の3日間でした。ただし一つ難点は、青森の名所を観光するのに交通の便があまり整っていないこと。市間の移動に鉄道を利用すると、本数が少ない上に大回りだったりして時間が無駄になってしまうので、私たちは一部タクシーを貸し切って移動することに。

しかしもう一度じっくり現地で調べたら、他にもタクシーしか選択肢がないと思った移動区間にバスが利用できたケースも。市の路線バスや観光バスなど様々なルートがあり、そして宿泊ホテルによってはシャトルバスのサービスなども。青森県立美術館と十和田市現代美術館はどちらも目の前にバス停があるので、事前にルートや時間を調べた上で、宿泊先や駅の方に詳細を聞いてみることをオススメします。

 

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