「ダメだとわかっていてもやめられない好きなもの」を、英語では「ギルティ・プレジャー」(guilty pleasure) と言う。
ヴィーガンの食生活を送る中で、たまにくるB級グルメやコンフォートフードなど、どこか「罪深いもの」を食べたい欲求を満たしてくれる美味しいお店はたある。私がニューヨークで見つけた「ヴィーガン・ギルティ・プレジャー」を、シリーズで少しずつ紹介しています。
第5回目は、Spicy Moon(スパイシー・ムーン)。マンハッタンのイーストビレッジにある小さなチャイニーズ(中華料理)のお店。
Spicy Moon
http://spicymoonnyc.com/
アメリカで最も身近なアジア料理といえばおそらくチャイニーズ(THE LITTLE WHIM 調べ)。
(フレンズより)
その中でも Spicy Moon は Szechuan(四川料理)を100%プラントベースのレシピで提供してくれる。
前菜のメニューはこんな感じ。
一般的なチャイニーズのお店に比べたらコンパクトなメニューだけれど(アメリカのチャイニーズのレストランはメニューが何ページもあって種類がすごく豊富なことが多い)、十分色々なものがあって、そしてどれもヴィーガンなので気持ちも楽。
メインと麺類、ドリンク類はこちら。
唐辛子のマークの数で辛さレベルが確認できる。飲茶系のお店に多い、メニュー上の欲しいものに自分でチェックを入れてウェイターに渡すオーダー形式。
最新のメニューはこちらから。
前菜にオーダーしたのは2種類。
上: 野菜の揚げ春巻き(辛さレベル 0)
下: 茄子とチリソース (辛さレベル 1)
揚げ春巻きは想像通りの至って普通。(揚げ春巻きが好物でメニューに見つけるとついオーダーしてしまう。でもせっかくなら他のものを試せばよかった!)
茄子は身が残る程度にローストされた感じで、口に入れた瞬間から結構ピリッとくるソースと程よく絡んで美味しかった。
前菜では他に、野菜ワンタンのチリオイル和えやネギのパンケーキ(チヂミのような感じ)が人気みたい。
メインは看板メニューから選んだよ。一つ目はこちら。
麻婆豆腐(辛さレベル 3)
ビヨンド・ミート(プラントベース)のひき肉入りのオプションもあるけれど、私たちはシンプルに豆腐とネギだけの方を。久しぶりに食べた、唐辛子と黒山椒が効いている四川風の麻婆豆腐。すごくシンプルな分スパイスと塩気のバランスのよさが際立って、一緒にサーブされるご飯と一緒に止まらなくなっちゃった。麻婆豆腐、家でも作るけれど四川料理のお店で食べるとやっぱり何かが違う!と思うのは私だけ?
もう一つお店の看板メニューなこちらもオーダー。
担々麺(辛さレベル 1 )
後々気付いたけれど写真を撮ったのは中途半端に混ぜた直後だったみたいで、実際の感じが伝わりにくてごめんなさい。正義は下の thrililist のインスタグラムで。
英語だと Dan Dan Noodles、その隣に漢字で担担麺って書いてあったけれど、ようは日本の感覚でいうと汁なし担々麺ってことみたい。
程よい辛さと程よい油、ネギの風味とモチモチの麺が一緒になってなんだかクセになる感じ。
日本の担々麺はゴマが入っているのに対して、これはピーナッツバターみたいな風味がした気がする。そしてこちらも麻婆豆腐同様、ビヨンド・ミートのひき肉を足すことができるよ。
私たちが行ったのは平日の夜。8時過ぎには店内はいっぱいになっていて、持ち帰りのピックアップもひっきりなしに来店していた。
気候変動や環境破壊への懸念から肉の消費を極力控えているという友人と行って思ったのは、Spicy Moon はヴィーガンの人にもそうでない人にもおなじみのチャイニーズをプラントベースで楽しめるお店だということ。満席の店内ももしかしたらヴィーガンやベジタリアンではない人もたくさんいたかもしれない。
舌が慣れた料理をヴィーガンで味わう際、風味において重要なスパイスや味付けと、あとはテクスチャさえある程度再現されていれば、肉の存在って結局あまり重要じゃないんだろうなって改めて思う。Spicy Moon はまさにそれを実現しているよ。
Spicy Moon
http://spicymoonnyc.com/
328 East 6th St, New York, NY 10003
11:30AM – 10PM(月 – 木)| 11:30AM – 10:30PM(金 – 日)
ギルティ・プレジャーを楽しんだ後はバランスのいい食事やサプリメントで足りない栄養を補って、運動をすることを心がけています!
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