HARRY のブルワリー・ジャーナル VOL. 1 – GRIMM ARTISANAL ALES

Hello! Cookiehead の夫の Harry です。

たまに THE LITTLE WHIM に登場する僕だけど、今回は大好きなクラフトビールを取り上げる企画として「Harry のブルワリー・ジャーナル」を始めることにしたよ。僕たちが住むニューヨークのブルックリンを中心に、ローカルでユニークなブルワリー(ビール醸造所)の情報を不定期で更新していく予定。

僕はニューヨーク生まれ・育ちのアメリカ人で日本語は得意ではないので、Cookiehead に日本語を書いてもらいつつおもしろいブルワリーを特集していくのでよろしくね。

記念すべき第1回目は、ブルックリンのイースト・ウィリアムズバーグにある Grimm Artisanal Ales

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Grimm Artisanal Ales
https://grimmales.com/

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プロフィールによると、Grimm は創業者である Joe と Lauren のラストネーム。

彼らは元々はアーティストでありミュージシャンでもある。ベルギーで活動中に出会ったベルギービールの魅力に取り憑かれ、発酵について様々な実験をしていたとか。

2013年に本格的にビール醸造を始めた当初は、ブルックリンをベースにしつつも様々な土地でビールづくりをしていたノマド・ブルワーだったらしい!異なる場所で異なる目的で異なるビールを作り続け、そして最終的に2018年にイースト・ウィリアムズバーグのロケーションをオープンするのに至ったそう。

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Our Beers | Grimm Artisanal Ales

そのユニークなビール作りの経緯を知ると納得できる、ビールの種類の豊富さ。季節に応じたフレイバーも出るのでファンを飽きさせない。

アーティストだからかな、個性あふれるラベルのデザインも特徴的。それぞれのビールのタイプに合わせて風味を最大限に味わえるよう異なる形のグラスを揃えていて、そしてかわいいグラフィックがデザインされているのもビールを飲む楽しみをさらにグレードアップさせてくれる。

Grimm Artisanal Ales ではドラフトビールとカジュアルなフードを楽しむことができる。天井が高く光が差し込む、気持ちがいい空間。

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Tap Room
https://grimmales.com/location/taproom/

Cookiehead とブルワリーに行くことも多いけれど、彼女は実はお酒をほとんど飲まないので、僕のをちびちび飲みながら一緒にビールを楽しむことが多い。今回 Grimm で飲んだ3種類をレビューしていくよ。

Harry のビールレビュー基準




好きなビール
– ベルギーのダークエール
– ベルギーのペールエール
– アメリカのアンバーエール
– アメリカのブロンドエール

大事なポイント
– 重さとフレイバーのバランス
– 口当たり
– クリエイティビティ

1杯目

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CASTLING | farmhouse ale | 5.5%
https://grimmales.com/beer/castling/

軽めのボディながら、口の中に残る苦味が特徴的。どちらかといえばドライ。喉が渇いている時の一杯目としてちょうどいい。いい意味でとても平均的なビールだけれど、少し退屈で飲み終わる頃には飽きてしまうかも。

Harry のお気に入り度: ★★★☆☆

2杯目

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JUST INTONATION | blended barrel-aged golden sour with red raspberries | 6%
ttps://grimmales.com/beer/just-intonation/

特徴的なカラーはラズベリーから。泡までマジェンタ色で美しいビール。サワービールとはいえ洗練された酸味で一口ごとに複雑なフレイバーを感じて、酸っぱさに疲れることはない。ゆっくり楽しみながら飲みたいビール。

Harry のお気に入り度: ★★★★★

3杯目

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MAGNETIC TAPE | IPA with mosaic, mouteuka, and oats | 6.4%
https://grimmales.com/beer/magnetic-tape/

IPAとはいえ苦味はマイルドで飲みやすいので、IPA初心者にもオススメ。程よいシトラス感があり、爽やかでリフレッシュできるフレイバー。一杯目にもいいし食事とも合わせやすい。

Harry のお気に入り度: ★★★★☆

menu

飲みながらつまんだフードにも少し触れておくね。THE LITTLE WHIM 読者の方ならご存知だと思うけれど、僕も妻の影響でほぼプラントベースになっていて、ヴィーガンメニューがあるかどうかはとても大事なポイント。

Gimm の Tap House では Samesa という中東系のレストランがバーフードを提供している。

Samesa
https://www.samesanyc.com/

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左: キャベツのスモークロースト
右: 豆腐のバインミー サンドウィッチ

キャベツは、大きな塊のローストにフェンネルと唐辛子とタラゴンのオイルっぽいビネグレットが掛かっている。日本の居酒屋にあるやみつきキャベツの中東バージョンといった感じ。

バインミーはポークの代わりに豆腐のグリル。そして中東風にバゲットではなくピタサンドなところもポイント。スパイシーマヨネーズのソースはヴィーガンではなかったので省いてもらったよ。

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パンパーニッケルのピタ & レンズ豆とピスタチオのディップ

これが実は僕の中で大ヒット!パンパーニッケル(ドイツ風の重めのライ麦)はニューヨークベーグルでは一般的だけれど、ピタでは初めて見たよ。程よい酸味とその奥に甘みも感じるのが特徴的。

そのピタのディップとしてレンズ豆とピスタチオのものをセレクト。他にもハーブなどが入っていてすごく香りがよく、ピスタチオのナッツ感が深みを足していて、とにかく他で食べたことがないディップだった!

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充実の販売のコーナーもあり。ビンや缶で購入したり、ドラフトをグラウラー(ガラスの大きなボトル)に入れて持ち帰ることも可能。

もし Grimm のグラフィックやデザインが気に入ったら、Tシャツやキャップなどのグッズも購入できるよ。

総合評価

ビールの種類が豊富でユニークなものも多く、クラフトビール好きにはたまらない場所。

自然光がたっぷり入るスペースは素晴らしく、スタッフもすごく親切だった。日曜日の昼過ぎで混雑してはいたものの、ゆったりした時間が過ごせた。

グラスのデザインやビールのネーミングに Grimm のセンスが光っていたよ。

また行きたい度: ★★★★★

Grimm Artisanal Ales | Tap House
https://grimmales.com/
990 Metropolitan Ave, Brooklyn, NY 11211
5PM – 10PM(月 – 水)| 5PM – 12AM(木、金)| 12PM – 1AM(土)| 12PM – 10PM(日)

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