「ダメだとわかっていてもやめられない好きなもの」を、英語では「ギルティ・プレジャー」(guilty pleasure) と言う。
ヴィーガンの食生活を送る中で、たまにくるB級グルメやコンフォートフードなど、どこか「罪深いもの」を食べたい欲求を満たしてくれる美味しいお店はたある。私がニューヨークで見つけた「ヴィーガン・ギルティ・プレジャー」を、シリーズで少しずつ紹介しています。
第8回目は Terms of Endearment(タームス・オブ・エンディアメント)。ブルックリンのサウスウィリアムズバーグに12月はじめにオープンしたばかりのベーカリーカフェ。
Terms of Endearment
https://www.termsofbk.com/
ブルックリンでは有名なヴィーガンスポットである Champs Diner(ヴィーガンのダイナー)、Screamer’s Pizza(ヴィーガンのピザスタンド)、そして Hartbreakers(ヴィーガンのカジュアルコンフォートフードレストラン)を展開するチームが新しく手掛けたプロジェクト。少しアップスケールな、フレンチシックな空間の100%ヴィーガンのベーカリーカフェが Terms of Endearment。
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私がヴィーガンになって以来楽しんでいるのが、美味しいヴィーガンクロワッサン探し。そもそも、アメリカのクロワッサンってがっかりするものが多い。日本の方が、まるで空気を食べているかような、本場フランスに近いクロワッサンはある気がする。アメリカのものは重くて生地っぽいものが多い。
そんな中、「ヴィーガン+美味しい」クロワッサンに出会えた時の喜びはひとしお!その点において、 Terms of Endearment はお礼を言いたくなるほどパーフェクト。
ビーツの Lox(スモークサーモン)、スプリングオニオン入りのヴィーガンクリームチーズ、ケイパー、赤玉ねぎ、グリーンリーフのクロワッサンサンドウィッチ
これがヴィーガンとは信じられない美しさ。実際に食べてみてもびっくりする、しっかりとフレイキーな感触。サンドウィッチ自体も、ビーツでできたスモークサーモンはヴィーガンクリームチーズと一緒に食べるとまさしくその味で、むしろ生臭さや過度なしょっぱさがなくマイルドでぺろっと食べられてしまう。
クロワッサンやデニッシュは、サンドウィッチだけでなく、様々な種類がショウケースに並んでいるよ。
そのほかに食べたことがあるサンドウィッチ(そうです、オープンしてまだ間もないけれど、すでに通っています)。
左: セイタンの生ハム、洋梨、ヴィーガンプロヴォローンチーズ、グリーンリーフ、玉ねぎのコンフィ、ヴィーガン生クリームのバゲットサンドウィッチ
右: JUST Egg のエッグパティ、アヴォカド、ヴィーガンチェダーチーズ、玉ねぎのコンフィ、グリーンリーフのビスケットサンドウィッチ
んーー!もうどれも美味しい。覚えているヴィーガンではないサンドウィッチより好きだなぁって思うくらい。キーになる玉ねぎのコンフィはいわゆる飴色玉ねぎみたいな感じなんだけど、風味と甘みが絶妙で、これがサンドウィッチの中身のブリッジみたいな役割で全ての調和をとってくれている感じ。
店内のメニューは今のところハズレなし。次はキッシュを試してみたいな。ていうか全部食べてみたい!
Terms of Endearment は店内で食事中にソワソワして落ち着かなくなる。なぜなら、魅惑的なスイーツも揃っているから。この美味しいサンドウィッチを食べ終わった後、デザートが入るお腹は残っているか!?と人生において最も重要な疑問の一つを自分に問いかけることになる。
フレンチスタイルからアメリカンなものまで、目にも美味しいフレッシュなベイクドグッズが並んでいるよ。
私はこのチョコレートタルトの大ファン。濃厚なチョコレートガナッシュからは程よいオレンジの香りが。タルト生地もしっかりしていてタイプ。スイーツも、まだまだ試してみたいものがたくさん。
私の場合は自宅から歩いて20分くらいなので、週末のブランチの楽しみができて嬉しい限り。新しいお店なのにすでに混雑していることもあるのも納得の完成度の高さです。
Terms of Endearment
https://www.termsofbk.com/
135 Metropolitan Ave, Brooklyn, NY 11249
9AM – 6PM
ギルティ・プレジャーを楽しんだ後はバランスのいい食事やサプリメントで足りない栄養を補って、運動をすることを心がけています!
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