世界のヴィーガンにインタビュー VOL. 2 – フロリダ在住 AKARIさん

THE LITTLE WHIM では、アニマルライツや環境、人権への関心が高まるにつれて、ヴィーガンライフスタイルへの意識はどんどん強まってくると考えている。

少しでもヴィーガニズムについて学び、身近に感じ、できることから始め、続ける – そのきっかけを求めて始まった連載、世界のヴィーガンにインタビュー。企画の詳細については以下のリンクから。

第2回目はアメリカ フロリダ州在住の Akariさん

edited akari prof

Akariさんのプロフィール

夫と3人の子供、更には2匹の犬と南フロリダで暮らしている。
保護犬を預かるボランティアにも熱心。
ヴィーガンな食事や生活、保護犬、
エシカルなライフスタイルや子育てについて
ご自身の ユーチューブ で情報を発信中。

akari 3kids

インタビューでは、ヴィーガン ライフスタイルの第一歩として始める人が特に多い食生活にフォーカスして答えてくださった。

edited family

1.     いつからヴィーガンになりましたか?そして理由は?

ヴィーガンになったのは2014年からで、今年で5年目になります。

最初は毛皮の実態と化粧品の動物実験について知ってすごくショックを受けてそれらの使用や購入をやめたのですが、そこでふと、お肉はどうなんだろうと疑問を持ったことがきっかけでした。

その時期に周りでベジタリアンの友達がいて、彼女の影響で家畜動物たちがどのように扱われ屠殺されているのかを知り、もう食べないと決めました。

akari kids animals

2.     どのように移行しましたか?

最初は豚肉・牛肉を食べるのをやめて、 しばらくして鶏肉も断ちました。その後一年ぐらい卵、 乳製品と魚介類は食べるペスカタリアンに。

そこから徐々にヴィーガンに移行していきました。

3.     ヴィーガンになるにあたって、難しさはありましたか?

元々お肉が大好きだったので、最初はお肉の代わりに大豆ミートを利用して段階的に移行していく中で、突然無性にお肉が食べたくなる時も。それをコントロールするのが大変でしたが、数ヶ月でそのような状態は落ち着きました。

4.     周りの反応はどうでしたか?

最初は夫とぶつかることもありました。それでも、時間を掛けて一緒にドキュメンタリーを見るなどして、理解してもらえました

akari husband

5.     Akari さんの住む街でのヴィーガン事情をおしえてください。

ヴィーガンやベジタリアンの人も多いですし、ヴィーガンに好意的な人が多いと感じます。多くのレストランにヴィーガンのオプションがありますし、なかったとしても頼めばヴィーガンバージョンで作ってくれます。

ヴィーガンということでネガティブな発言をされたり偏見を持たれたことは一度もありません。

6.     健康上や生活上、ヴィーガンを続ける中で特に気にかけていることはありますか?

バランスよく食べるようにしていますが、 それほど細かくは気にしていません。

ただ、 ケールやほうれん草などの緑の葉物野菜、豆類、フラックスシードまたはフラックスオイルは意識的に摂るようにしています。

akari veggies
akari babyfood pudding

7.     ヴィーガニズムに関心がある方やこれからヴィーガンになろうと考えている方に、アドバイスをお願いします。

自分のペースで進めることが一番だと思います。 中にはドキュメンタリーなどを見て一晩でヴィーガンになる人もいますが、やはり今まで続けてきた食生活を変えるというのは大変なことなので、ほとんどの人は少しずつ移行していく形をとっていると思います。

完璧にはできなくても自分に出来ることを少しずつやっていくのは十分素晴らしいし、その積み重ねによって気付いた時には物凄く変わっていると思います。自分に対してジャッジしたりせず、 今できる中での最善を目指して欲しいと思います。

8.     そのほか、メッセージやコメントがあればどうぞ。

日本ではまだヴィーガンは少数派なので、大変だったり誤解されたりなどもあるかもしれませんが、世界的にみれば物凄いスピードで広がっています。大手の食肉の企業もヴィーガンのメニューを開発したり検討したりしているぐらいです。

中には周りの理解を得られず辛い思いをしている人もいるかもしれ ませんが、時が経つにつれて必ず変わっていくと思うので、それまでの辛抱と思ってがんばって欲しいなと思います。

edited baby

写真提供: Akari

編集後記

Akari さんの自然で優しい人柄、そしてヴィーガニズムを徹底しながらも肩に力が入っていない様子は、ヴィーガンのライフスタイルを身近に感じさせてくれる。私もきっかけは毛皮や化粧品の動物実験への反対で、Akariさんもそこからヴィーガニズムにたどり着いたという経緯を知りすごく心強く感じた。

ヴィーガニズムは終わりがなく、自分のできていないところにばかり目がいく人も多いと思う。他の人にどう思われるかも気になってしまう。でもそれより大事なのは、自分自身がどう向き合い取り組んでいくかであり、彼女の「自分に対してジャッジをしないで」という言葉はまさにそれを表している。

ご家族と一緒に楽しんでいらっしゃるヴィーガンでエシカルなライフスタイル、フロリダ生活の様子や保護犬との暮らしは、是非彼女のユーチューブインスタグラムから。

更には、Akariさんはフェイスブックでヴィーガンで子育てをしている方やそれに興味がある方向けのコミュニティを運営している。承認式で参加が可能。これからもっと広まっていくであろうヴィーガニズムは、私たちより未来を生きる今の子供たちの世代にとって、そして子育てをしている親にとっても、非常に重要な選択肢だと思う。親同士がつながり、意見・情報交換をできる素晴らしい機会。

「世界のヴィーガンにインタビュー」もっとご覧になりたい方はこちら

もしインタビューに参加して頂けるヴィーガンの方がいらっしゃいましたら、info(at)thelittlewhim(dot)com まで是非ご連絡下さい。日本・海外、どこに在住でも大歓迎です。詳細をお送り致します。

Share on twitter
Share on facebook
Share on linkedin