コンポストの習慣と、そこから得たもの

当記事は、2019年12月公開の内容に、2021年3月加筆・情報のアップデートをしています。ただし、感染症の影響もあり随時変更が多いので、ご自身で詳細を確認されることをおすすめします。

今日はゴミの話。その中でも特にやっかいなアイツ、食品ゴミ・生ゴミ

気づけば、私は「食品ゴミを食品ゴミとして捨てる」ことをやめて、しばらく経つ。といっても、住んでいる住宅建物には、回収プログラムやコンポスター(コンポスティングの設備)がない。自作でコンポストをするにも、堆肥の使い道がない上に、めんどうくさがりな性質が邪魔をする。なので最初は、オン&オフで気まぐれに、できることを試したりしていた。

どうしたらコンポスティングを習慣化できるかしら!?

私が当初感じていたように思っている方は、ほかにもいるんじゃないかな。ゴミの話なんてつまらないけれど、大事なこと。私がニューヨークでどうやってコンポスティングしているか、そして続けることから発展し考えるようになった地域での連携や環境正義・社会正義について、今日は書いてみる。

これから取り組みたいと思っている方、すでに少しずつ始めている方、そして「そもそもコンポスト/コンポスティングって何!?」という方も、よかったら読んでみて欲しい。

「コンポスティング」とは?

コンポスティング (composting) とは、有機物を効率的に分解させて、堆肥にすること。本来自然界に存在したものは、構成によってかかる時間は異なるけれど、ほぼ100%最終的に分解・還元することができる。

特に多くの人々が生活の中で有効的に取り組みやすいのが、食品から成り立つゴミのコンポスティング

ニューヨークの場合、家庭から出て埋め立てに送られたり焼却されるゴミの3分の1を、食品ゴミを中心とした有機物が占めているそう。そしてそれは空気中に温室効果ガスを排出する。

参考資料: “Food Scrap Compost(GrowNYC)

「ゴミとして堆積もしくは焼却し、メンタガスをはじめとした温室効果ガスを排出」
vs.
「温室効果ガス排出を抑えながら分解し、堆肥として大地に還元」

— この差は大きい。私たちが日々出す食品ゴミをコンポスティングするかどうか、そしてどれだけ多くの人がそれを継続するかで、この差はますます大きくなっていく

ニューヨーク市営の回収プログラム

「そうだよねそうだよね、コンポスティングするべきだよね」と思いつつ、やったりやらなかったりだった頃 – その理由は単純に「めんどうくさい」だった。

実のところニューヨーク市は、居住サイズなどの一定条件および希望志願に応じて、事実上「必須の強制力と任意を織り交ぜた」くらいのコントロールのもと運営される、市営の食品ゴミ回収プログラムがある。市の衛生局が管理するcurbside composting と呼ばれるもので、一般ゴミや資源ゴミと同様に無料で回収され、堆肥にする。市指定の食品ゴミ回収用茶色いゴミ箱は、私が住むストリートでも見かけることが多い。

compost brownbin

ニューヨーク市は2030年までにゼロウェイスト化する目標を掲げているのもあり、食品ゴミ回収を活性化させるべく、全居住建物を必須対象に拡大する動きが強まっていた。・・・そのさなか、COVID-19感染拡大の影響とそれにともなう予算再編成で、2020年5月からこの市営サービスはすべて一時停止してしまった。再開は2022年6月の予定。

<2021年7月追記>
ニューヨーク市衛生局が、当初の予定より早く2021年秋に再開を発表。しかし、今まで対象だった建物・世帯にもあらためて申請が要求されることになった(申請を後回しにしたり、躊躇する部分が出てくる)。くわえて、今まで対象外だったところは依然対象外のまま。これに、復活というより後退ではないか?という指摘が環境専門家から出ている。

参考資料:
Zero Waste Challenge” (Mayor’s Office of Sustainability)
Curbside Composting Overview” (The New York City Department of Sanitation)
Residents Fight to Keep Composting From Getting Trashed in New York City’s Covid-19 Budget Cuts” (Inside Climate News)
New York City Is Reviving Curbside Composting. Critics Say It’s A Step Back” (Gothamist)

また、予算だけでなく運営・管理上の観点から、市営プログラムを効率的に機能させる議論は常々されている。

「リサイクリングはもはやビジネスである」(それゆえに、一部の特定セクターが利益を追求することにより環境および社会を破滅させる要素もおおいに持ち合わせている)と言われているように、コンポスティングも、システムとして拡大させる上で関係者が増えることにより、二次的、三次的な懸念となる現象は発生する。そして、必須となる市民側にも、分別の徹底(堆肥化不能な物質を混同させない)をしようにも、それが必ずしもすべての人にとって簡単ではないという現状も課題である。

ちなみにアメリカでは、バーモント州が2020年に、初めて州全体で住民のコンポスティングを事実上必須化。市レベルでは、カリフォルニア州サンフランシスコ市、コロラド州デンバー市、テキサス州オースティン市など、家庭や飲食店の堆肥化促進の規制が進んでいる地域は増えている。私はオースティンに出向いたことがあるのだけれど、空港に降り立つとさっそく、飲食店の「コンポスト用」のゴミ箱で出迎えられたことは記憶に残っている。その後も街中のいたるところでこれは見かけた。

austin airpot

参考資料
Why Is It So Hard To Compost, And What Happened To The Brown Bin Program?” (Bklyner)
It’s Time to Trash Recycling” (GreenBiz)
Food Scraps” (Department of Environmental Conservation, Vermont)

地域の持ち込み回収プログラム

と、自治体による取り組みの話をしてきたのだけれど・・・私が住む建物は実は、必須の一定条件対象ではない上に、一部居住者からの抵抗により任意でも参加しておらず、市の回収プログラム適用を受けていない。

市営は利用できない我が家・・・なので「たまに」やっていたのは、週数回開催される、マンハッタンはユニオンスクエアのファーマーズマーケットに行く際に食品ゴミを持っていくこと。ここでは、GrowNYC という、市から援助を受けている非営利団体が持ち込みの食品ゴミを回収しコンポスティングしてくれるのだ。

マンハッタンの中心に位置する、公園のような大きな広場のような、ユニオンスクエア。数年前に通っていたパーソンズ美術大学はこのすぐ近く。当時は、荷物が多くない時に気まぐれに食品ゴミを持ち寄り、登校前にドロップオフしていた。しかし、今は日常的に出向くわけでもなく、ブルックリンからは地下鉄に乗らないと行けない。特に暑い時期は、億劫だ。

「ユニオンスクエアのような大きな場所には、回収があっていいな。マンハッタンはいいなぁ。」なんて思っていたら… 実はブルックリンの自宅近くにある公園で週に1度土曜日に行われる小規模なファーマーズマーケットでも、同団体が同様に食品ゴミを回収しコンポストしていることを知った — これが、大きな転機になった。歩いて数分なので、土曜日朝のお散歩がてらの習慣にできる。大きな公園でなくても、あるんだ!というかそれを、なんでもっと早く調べなかったんだろう!

foodscrap collection4

ニューヨークシティには、市から援助を受けたり地域の寄付をベースにする非営利団体が運営する、150を超える食品ゴミ・生ゴミ回収スポットがあるそう。

dropoffsites

NYC Food Scrap Drop-off Sites
https://www1.nyc.gov/assets/dsny/site/services/food-scraps-and-yard-waste-page/nyc-food-scrap-drop-off-locations

ニューヨークシティ内に住んでいる方なら近くに見つかる可能性が高いし、違うところに住んでいる方もご自身の地域の情報を調べてみて欲しい。実は簡単に参加できるプログラムがあるかもしれない!

さらに私の地域では、徒歩5分くらいのところに2020年リニュアールオープンしたブルックリン地区運営図書館でも、食品ゴミ回収が始まることを聞いた(COVID-19 の影響でまだ実施はされていない)。この図書館は地域での環境活動にフォーカスしており、エネルギー自給や雨水活用がされ、環境に関するワークショップも定期的に行われるとか。

図書館のような市民施設で回収というのは初めて知ったけれど、多くの地域市民が集まる場所なので理にかなっている。そういった取り組みも、ご自身の地域で可能か調べてみる価値はあるのでは。

どうやって食品ゴミをまとめている?

続けられているのは、近くにアクセスを見つけたからだけではない。それ以外にやるべきことは、ただ単純に食品ゴミを溜めておくだけというシンプルさも大きい。みながそうだとは決して思わないけれど、我が家の基準では、とくに大きな苦労はなかった。

料理をしている時に近くにコンポスティング行きの食品ゴミをまとめる容器を置いて、ひたすらそこにポンポン入れていく。そして終わったらその容器をそのまま冷凍庫へ。

IMG 8261

以前はガラス容器を使っていた。これでだいたい1週間分。我が家には植木がたくさんあるので、枯れたり散った葉や枝も一緒に持っていく。

IMG 8420

最近はシリコン製の Stasher(スタッシャー)を手に入れたので、ハーフガロン(約1.9リットル)のサイズにまとめて入れて、同じく冷凍している。軽いしコンパクトなので、持ち込みドロップオフしたあとそのまま出かける予定があってもジャマになりにくい。回収場所では、堆肥可能な新聞紙で包んだり紙袋に入れて持ってきていたり、生ゴミ専用のバケツを空にしていく人も多く見かける。

地域や団体によって違うと思うのであくまで参考までにだけれど、私がお世話になっている GrowNYC では、以下が回収対象のおもなもの(2021年3月の情報)。

  • 野菜・果物
  • 米・パスタ・パン・穀物・シリアル(油脂分が残っていないもの)
  • コーヒーかす・コーヒーフィルター
  • ティーバッグ
  • 卵の殻
  • ナッツ・種子
  • 切り花・観葉植物
  • 無漂白の紙袋

逆に、回収不対象のおもなものは以下の通り。

  • 肉・魚・骨
  • チーズ・乳製品
  • 脂肪・油・油っぽいもの
  • ペットの糞・猫のトイレの砂
  • 木炭
  • ココナッツ
  • 感染している植木・葉・土
  • プラスチック
  • ツイストタイ
  • 輪ゴム
  • レシート

基本的に食品に関してはプラントベース(卵の殻を除く)が回収の基準だ。我が家はヴィーガンなので、私たち夫婦が家で食べる食事から出る食品ゴミ・生ゴミはほぼすべて回収してもらえる。逆に言えば、肉や魚、乳製品のような「ヴィーガンではないもの」は、分解においてより多くのメタンガスを発生するにも関わらず、回収対象外で埋め立てに送られている事実も、忘れないでおきたい。

リストに載っていなかったり判断しかねる場合は、団体に直接確認すると答えをもらえる。たとえば、”compostable”(堆肥化可能)と書かれているテイクアウト容器 — 材質によっては、利用するプログラムのコンポスティング施設で本当に処理可能なのか、よくわからないのが正直なところ。GrowNYC のスタッフはとてもフレンドリーなので、持って行ったら「この素材はオッケイだよー!」と言いながら、一緒にちぎって細かくしてくれた。

foodscrap collection3

回収された食品ゴミは、地域で堆肥処理され、同じく地域内のコミュニティガーデン、アーバンファーミング、公園、街路樹に活用さたり、地域のコミュニティメンバーで共有される。

compost truck

コンポスティングを通して学んだこと

1. 食品ゴミ・生ゴミを減らす努力をするようになった

食品ゴミを日々のゴミとして捨てていた頃に比べて、1週間分の食品ゴミを溜めるようになったことで、自分がいつもどれくらいの食品ゴミを出しているのかが見えるようになった。もちろん何を食べたかによって量の変化はあるけれど、だいたいの平均は続けてきた中で把握できている。

特にスタッシャーを使うようになってからは、容量が以前のガラス容器に比べて小さくなったので、気をつけないと入りきらないことに!野菜を大胆に切らず使えるところはとことん使う、葉っぱなども全部食べる、そして腐らせないよう計画性を持つ、という意識が強くなった。堆肥として土に還すという循環の観点から、除草剤や除虫剤などの化学物質を抑えて栽培された食品を選ぶようにもなった。

produce

くわえて、今までは「処理がやっかいな食品ゴミ」だった存在が、「溜めておいて自然に還すもの」になった。日々の生活における煩雑要素が一つ減っただけでなく、プラスのものになるというのは、とても気持ちがいい。

2. 地域について考えるようになった

私たちが今いる北ブルックリンに越してきたのは2018年。以前住んでいたマンハッタンのエリアは至極忙しい場所だったのもあり、今のゆったりとしたネイバーフッドでは地域ならではの魅力が見えやすく、そして小さい輪の中で関われるものが多い気がする。

たとえば、先述のユニオンスクエアのファーマーズマーケットは、規模が大きい。マンハッタンの中心に位置しニューヨーク中の人々が訪れるし、観光客も多い。一方で、私が家の近くの小さなファーマーズマーケットに来ているのは、その近辺に住んでいる人たちが中心だ。そこで食材の買い物をし、そこでコンポスティングに参加している人たちとは、どこかつながりを感じることができる

先述の GrowNYC はニューヨークシティ内でいくつもの食品ゴミ回収拠点を持つ上に、不用衣料回収や家庭菜園の手助けなど、各地域にもとづく環境活動を複合的に行っており、誰でも参加することができる。

長引く COVID-19 の影響で市が予算を縮小し、運営費用は決して潤沢ではない。くわえて、運営スタッフは感染の危険性も高い。それでも、市内のほかの団体とも連携しながら、地域住民のための取り組みを続けてくれている。

参考資料: “Help GrowNYC Programs Survive – Dear Mayor de Blasio, Speaker Johnson, and Honorable Council Member” (GrowNYC)

コンポスティングだけで見ても、私の住む地域にはほかにも小さな団体が複数ある。たとえば、土曜日のみ開催のファーマーズマーケット& GrowNYC 食品ゴミ回収に行けない際は、日曜日に同じく近辺で回収をしてくれる North Brooklyn Compst Project が利用できるのでとても助かっている。この団体は寄付金で運営しており、同地域のほかの団体とも連携している。

そのほかにも、市営プログラムが手薄になっている中央ブルックリンを拠点に、若者が立ち上がって作った非営利団体 BK ROT の活動は素晴らしい。・・・というのも、この辺りは、BIPOC の低所得者が多い。そして住民は、周りにゴミ処理場や工場などがあり環境汚染などの被害を受けやすいという、地域が抱える困難がある。

それに立ち向かうべく、BK ROT は自転車で近辺の食品ゴミ回収(トラックを使わないので回収において排出ゼロ)→コンポスティング→地域で野菜・果物栽培に堆肥活用をする流れを地域で作った。環境汚染の恐れがあるだけでなく、安全で新鮮な食べ物へのアクセスも限られている人口も多いエリア(food desert、食の砂漠)でもあるので、これは環境正義・社会正義のもと集った若者たちによるアツい取り組みだ。堆肥の販売と寄付金で運営されている。

参考資料:
Our Community” (Neighbors Together)
Research, Reports, and Financials (2020)” (Food Bank for New York City)

ブルックリン南部にある非営利団体 Red Hook Community Urban Farm の活動理念にも、感銘を受ける。彼らが拠点とする地域も「食の砂漠」問題を抱えている。地域で回収した食品ゴミから極力自分たちの手でコンポストを作り、そして施設は再生エネルギーで運営されている。化石燃料を使っていないコンポスト施設としてアメリカ最大だそうだ。市からの援助と寄付金を受けていることから、作られた堆肥は地域内の学校、コミュニティーガーデン、アーバンファーミング施設に無償で提供できている。

最近いつもの食品ゴミ回収場所で見かけたパフォーマーデュオ Nate & Hila は、コンポスティングの基礎的なことと、推奨する理由を、歌・ラップとパフォーマンスと映像で伝えてくれる。動画内では、ニューヨーク各地域の小さな団体をたくさんフィーチャーしていて、コミュニティ愛で溢れている。

先ほどから何度が触れているが、市営ではなくとも、市からの援助を受けて運営されているところは多く、そういった団体は昨年3月以降経済状況の悪化から、予算カットや運営縮小・停止に追いやられている。Save Our Compost はその名のとおり、圧迫を受け運営維持が困難になっているニューヨーク市内各地のコンポスティング施設やサービスの続行のため、地域の声を大きくする啓蒙や市長への署名活動などを牽引している。

行政運営のサービスだけではない動きが、たくさん起きている。地域に寄り添い、交流し、協力し合い、コミュニティベースで環境のためにできることを増やす・やりやすくすることは、可能なのだ。むしろ、自分たちが住む環境のために地方政府や自治体に改善を求めたりなにかを提案することや、援助を受けながら自分たちでプロジェクトを始めるのは、私たちが持つ権利であることに気づく。それを行使する人々の姿には、背中を押される方たちもいるのではないだろうか。

3. 問題に柔軟に対応できるようになった

コンポスティングを通して、自分が日々出していた食品ゴミを減らすことができるようになり、すごく嬉しい。しかし実は、コンポスティングをするようになってからあえて増やした「無駄なもの」もある。

それはコーヒーのペーパーフィルターだ。私は家で毎朝、コーヒーを淹れる。以前は、ペーパーフィルターは使わずコーヒーメーカーに付いてきた金属製フィルターを使っていた。水で洗って何度でも使うことができる。

でも実は、この金属製のフィルターはめんどうでもある。いくら乾くまで待ったとしても、コーヒかすのすべては取り除けないのだ。洗う際にシンクに流れていき、いつもわたわたしてしまう。めんどうくさがりの私には、ちょっとしたストレスだった。

最近は、コーヒーかすとコーヒーフィルターはどちらもコンポスト処理ができることを学び、私はペーパーフィルターを使うようになった。GrowNYC に確認し、もっとも分解されやすいという無漂白の再生紙フィルターを購入。コーヒーを淹れた後のかすとフィルターは、一週間分を持ち込みする(こちらは冷凍していない)。

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無駄なものを増やしたくないけれど、自分のやりやすさとそのほかの要素を含めて考えた上で、コンポスティングすることをベースに出した結論。賛成しない意見もあるとは思うけれど、問題点に対して自分なりの打開策を出せるようになったのは、コンポスティングを通して以前より広い視野を持ったからだと思う。

最後に

これが、私が習慣としているコンポスティングと、そこから得られたこと。

超がつくほどめんどうくさがりな私でも続けられる環境が整っているニューヨークおよびブルックリンの環境には、感謝している。

この記事を読んで、もし興味・やる気が出て、でもコンポスティングがしやすい準備が地域で整っていないという方は、是非しかるべきところに訴えかけてみて。コンポスティングは環境にいいだけでなく、地域自治体にとっても、初期投資はあるとはいえ、煩雑な食品ゴミ処理を効率化することによって全体的なコストが抑えられる可能性だってあるし、堆肥は地域の農業やグリーン化に活用できる。

地域で充分なサポートがない場合、個人でどういった働きかけができるのか? — 参考になる記事を edible Brooklyn で見つけたので、ポイントだけ抜粋。

  • じっくり対話してみる
  • 誤解があったらクリアにする
  • しつこいくらいに推してみる
  • 仲間を集める
  • プランBも検討する
  • 辛抱づよく・・・

What to Do If Your Building Doesn’t Have a Brown Organics Pickup Container
(edible Brooklyn)

私も実は、住んでいる建物のゴミ回収所や共同の庭でコンポスティングができないかを相談している。賃貸ではなく分譲なので、各所有者である住民の声は管理会社に届きやすい。しかし建物内で修理が必要な箇所に予算を充てなくてはいけない、そしてねずみ・ラクーン・虫や衛生面の問題で反対する住民もいることから、今のところ見送られている。とはいえ、賛同してくれている人もいるので、引き続き機会があったらリクエストしていくつもり。

そして地域や住宅でサポートを受けるのがどうしてもむずかしい場合は、庭や自宅でのセルフ・コンポスティングも検討してみて欲しい。インターネットではいろんな情報やチュートリアルもたくさん見つかるので、DIY好きや家庭菜園のある人には向いているのでは。

最近よくインスタグラムで見かける、室内で気軽に小さく始められそうな、日本発の LFCコンポストは、都市型や集合住宅の暮らしでもきっとやりやすいだろうなぁと注目している。

「食品ゴミを食品ゴミとして捨てる」ことから脱却し、コミュニティベースで連携し、未来につながるプラスに変えていくこと — 家庭や地域でもっと進んでいくといいな。

そして、食品ゴミが出るのは各家庭だけではない。飲食店をはじめとした食品を扱うビジネスも大きなセクターだ。この分野は私は知識が乏しいのであまり触れていないけれど、食品廃棄問題ともあわせて、こちらの動きの発展もおおいに重要であることは記しておきたい。

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