行くたびに出会いがある!ニューヨークのレコード屋さん 3選

 

学生時代、全く違う都市で、夫はベーシストで私はドラマーだった。そんな私たち夫婦は、週末にいつも必ず一つはレコード屋さんに行く。

 

ニューヨークと東京で育った都市は違うが、同世代であり、どちらもリズム隊(バンドの中でドラムとベースはリズム隊と呼ばれる。あれ、呼んでいたのは私の周りだけかな。)出身である私たち夫婦は、音楽が大好き。

 

初めて会った日も実は音楽の話で盛り上がり、知り合うよりずっと前の大学生時代に、同じバンドの同じツアーを観に行っていたことが発覚したのが意気投合したきっかけだった。

 

音質に制限のあるストリーミングは二人ともあまり好きではない。むしろ私の夫はレコードを買う。ターンテーブルを新調したのもあり、どんどん増えるレコード コレクション。私の増え続ける靴に口出しできなくなってきた模様。

 

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行く先々で立ち寄るレコード屋さん、最初は夫に着いて行く感覚だったが、今では私もレコード屋さんが大好きになった。ネットでの音楽配信が主流になってしまった上に、レントの高いニューヨークでは、レコード屋さんのビジネスはとても厳しい。無くなって欲しくないからには、私たちがサポートしなくちゃ!というわけで、お店に行くからこそ感じられる楽しみがある、私たちが好きなレコード屋さんを3つご紹介。

 

 

ROUGH TRADE RECORDS

 

Williamsburgにあるこちらは、とにかく大きい。

 

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新品・中古とも膨大なレコード コレクションに加え、書籍や、ターンテーブルなどのオーディオ関連も。ライブ会場もあり頻繁にイベントが行われている。

 

先日行った際、お店で掛かっていた音が気になって仕方なかった。美しいけれど棘のあるフルートが響く曲の後は、壮大なメロディーのアンビエント、そして様々な音が織りなすエレクトロニカが続く。スタッフに尋ねてみたところ、Rough Tradeが選んだアーティストによるミックス レコードのシリーズ “Behind the Counter with” の 第一弾だったようで、ドイツ系イギリスのコンポーザー Max Richterのお気に入りを集めたレコードだった。

 

Max Richter – Behind The Counter with

 

New York Philharmonic Orchestra による演奏のアメリカ人コンポーザー Charles Ives の楽曲や、バッハのBWV オルガン曲、更には私の大好きなMogwai、 Aphex Twin、そして Boards of Canadaなどのアンビエントが続く。サイコー!

 

 

どれもレコードでは持っていなかったので、お買い上げ。レコード屋さんに行ってまさしく「出会う」感じは、インターネットの”You May Also Like” 的なオススメとは違うパーソナルな繋がりを感じるし、その日のことはいつまでも記憶に残る気がする。

 

 

TURNTABLE LAB NY STOREFRONT

 

小さいけれど、夫のお気に入り。East Villageの一角にあるちょっとヒップな雰囲気のお店

 

おしゃれレコード屋さんかと思いきや、スタッフはとてもきさくで知識も豊富。レコード ビジネスに関する話に花が咲くこともあり、夫にとってコミュニケーションも楽しみの一つのよう。

 

激選区 East Villageにありつつも、ア○ゾンに負けない価格で販売していることもあるのがすごい。「お店に来て興味持ってくれた人が、帰ってからネットで注文するのではなく、その日に買って帰って聴いて欲しいから」 と聞いた時には、涙が出そうになった!

 

ロゴがかわいいグッズも私は好き。

 

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Courtesy of Turntable Lab

 

 

RECORD GROUCH

 

Greenpoint に行くたびに覗きに行くこちら。小さな店内にはレコードがぎっしり。

 

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どうして好きなの?と夫に聞いてみたところ、単純にセレクションがとてもいいとのこと。幅広いジャンルを揃えている上に、価格もそこまで高くないみたい。

 

いつもいる、おそらくオーナーと思われるお兄さんとおじさんの間くらいの人は、何がどこにあるかすぐにおしえてくれる。アーティストの名前を出しただけで、「あーちょうど昨日xxxは売れちゃったけど、yyyならあるよ。zzzも多分来週には入るからまたおいでよ」的な回答が返ってくる!(やはりオーナーかな)

 

 

レコードはかさばるし、手入れも気をつかうし、何かと面倒だけれど、音楽を家に持ち帰る感じが好き。レコード カバーのデザインも楽しみの一つで、私たちのアパートの壁にはフレームに入れたレコード カバーがたくさん。ストリーミングやダウンロードが当たり前の今、音楽を物理的に買って物理的に所有することが、かえって新鮮。そしてそれは音楽をもっと大切にする行為な気がする。彼が私の靴コレクションを許してくれる限り、夫のレコード集めは続くことでしょう。

 

 

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