2019年に試してみたい、クリーンビューティ(メイクアップ)

先日のこちらの記事。

そこでも書いたように、クルエルティフリーになってからブランドやプロダクトの選び方が変わってきた。インディーブランドが目にとまるようになったのと同様に、クリーンなブランドも気になるように。

クリーンビューティは、環境や健康、倫理などの配慮を優先することがコンセプトになっている。アメリカで今どんどん注目され始めているマーケット。アメリカは、例えばヨーロッパに比較して化粧品の配合成分に関する規制が緩く、危ない成分が入ったものが多く市場に出回っている事実が懸念されるようになってきたのだ。最近では Sephora でもクリーンビューティに特化したセクションがある

Clean at Sephora
https://www.sephora.com/clean-beauty-products

cleanatsephora

Sephora が定義する、パラベンやハイドロキノンなど「いらない」成分を不使用のブランドに “Clean at Sephora” のレーベルを貼っている。大手である Sephora が始めた新しい動きだと思うし、クリーンビューティを身近に感じるいいきっかけになると思う。しかし実際に見てみるとブランドの数はまだまだ限られているし、そのブランドの中で Sephora が取り扱うアイテムの数も少ない。制限もまだまだゆるく、とことんクリーンかと考えると少し疑問が残る。

私が最近、クリーンビューティを探す上で参考にしているサイトは他にいくつかあり、その中で一番信頼しているのは Credo Beauty だ。

credo

“The Credo Clean Standard” は “Clean at Sephora” に比べるともっとずっと厳しい基準。Credo が考える化粧品に含まれるべきではない成分をリストアップしている “The Dirty List” は驚くほど長い。

The Credo Clean Standard
https://credobeauty.com/pages/the-credo-clean-standard

普遍的な定義のないクリーンビューティの世界では、なにを選ぶかにおいては各個人の知識や基準が重要になってくる。とはいえ、こんなにたくさん成分を自分でチェックして調べて判断するのはとても大変なので、Credo のキュレーションはとても便利。

Credo はオンラインだけではなく実店舗も展開していて、ニューヨークはソーホーとウィリアムズバーグ(うちからすぐ近く!)にお店 兼 サロンが。クリーンビューティがまだまだ新しい私にとって、手にとって試せるのは何より。

クリーンビューティを考える上で、私にとって特に大きな壁を感じるのはメイクアップ。スキンケアは少なくともすでに Sephora 基準ではクリーン、そうでなくてもクリーン寄り、くらいのブランドやプロダクトを選んでいるけれど、メイクアップはやはりテクスチャ、色や持ちを重視するがゆえにクリーンを選ぶのには少し勇気がいる。

前置きが長くなってしまったけれど、 Credo Beauty と、インディー ビューティ の記事で紹介した ヴィーガン/クルエルティフリーに特化しクリーンなセレクションをするウェブサイト Petit Vour を参考に、気になっているクリーンなメイクアップをここで一度まとめてみようと思う。今後少しずつクリーンなアイテムも試してお気に入りが見つけられたらいいな。

KOSÅS COSMETICS, TINTED FACE OIL

Kosås Cosmetics(コーサス・コスメティクス) は、自分らしい美しさを優れた成分のメイクアップで引立てることを最前線に掲げる、シンプルながら強い意志を感じるブランド。

そのKosås Cosmetics のティンティッド フェイス オイル は、肌に嬉しい自然由来のオイルが詰まっているライトカバレッジのファンデーション。「色つきオイル」というコンセプトには、最初は驚いた。重そうな上に肌から滑ってしまうのではないかなと思ったけれど、Credo の店舗で実物を触ってみたら実はかなり軽くさらさら。ほんのりツヤを出しつつも肌にしっかり密着するセミマットに近い仕上がり。長時間は持たないかもしれないけれど、オイルベースでささっとのばせるロウキーな感じは週末にいいかも。

CLOVE + HALLOW, CONCEAL + CORRECT

メイクアップ アーティストが始めたクリーンビューティブランドである Clove + Hallow(クローブ・アンド・ハーロウ) は、手が届きやすい価格で高品質のクリーンメイクアップを展開している。

私が目をつけているのはコンシーラー。クリーンメイクアップでありつつ、長時間経ってもシワにならない!と謳っている一般的なブランドのコンシーラーにも引けをとらない という声を聞く。それって完璧ってことじゃない?しかも$18 とお手頃な価格設定なところも是非試してみたいと思う理由のひとつ。

OLIO E OSSO, TINTED BALM

メイクアップ アーティストとスタイリストの2人の女性が展開するスキンケア ブランドの Olio e Osso(オリオ・エ・オッソ)

そこから出ている ティンティッド バーム はスキンケアの延長にありつつも頬やリップに色を楽しめるアイテムだ。特にチーク ブラッシュやブロンザーは顔の中で実はかなり大きな範囲にのせるプロダクトなので、肌に優しく潤いを与えてくれるアイテムであるこちらはすごく理にかなっているよね。カジュアルでかわいいパッケージも持ち運びが楽しくなりそう。

KJAER WEIS, CREAM BLUSH

Kjaer Weis(キーア・ワイス)はデンマークのメイクアップ アーティストが立ち上げたラグジュアリー ブランド。オーガニックでサステイナブルでありながら、ラグジュアリーでもあることに妥協は必要ないと提言している。

目を引くのはクリーム ブラッシュ。まるでジュエリーのような佇まいが印象的。友人が持っていて試してみたことがあるのだけれど、保湿力が高くしっとり仕上がる上に、重ね付けしてもムラにならない。クリーンメイクアップとは思えないほど色展開が豊富なのもポイント。値段設定は高いけれど、リフィルもあるのがさすがサステイナブル ブランド。

AXIOLOGY, RICH CREAM LIPSTICK

「悪いもの」は一切含まない、リップスティックオンリーのブランド、Axiology(アキシオロジー)。フォーミュラは全てヴィーガン。実は高発色の紅をヴィーガンで実現するのはとても難しいとされているので、このブランドのリップスティックに対する高い志しを感じる。

いくつか異なるテクスチャがある中で、私が試して気に入ったのはリッチ クリーム リップスティック。マット寄りのクリーミーな仕上がりがタイプ。ボールドな色展開とスリークなパッケージも好み。

PYT BEAUTY, NO BS EYESHADOW PALETTE

“No BS” をスローガンに掲げている PYT Beauty(ピーワイティ・ビューティ)。BS は英語では隠語なのでとても目を惹くコピー。でもここでの BS は bad stuff (悪いもの)を指すというひねりあり。このブランドは、アメリカの連邦基準ではなく、ヨーロッパの厳しい規制を基準に成分を厳選したメイクアップを展開している。

私の中でクリーンなメイクアップにとって最も難しいと思うのがアイシャドウ。発色、テクスチャ、光、持ち、よれにくさなど、優れたプロダクトがたくさんありそれに慣れている今、ぱさぱさだったり色がしっかり出ないアイシャドウにがっかりしたくないというのが正直なところ。PYT Beauty の No BS Eyeshadow Palette  はしっかり発色してビルドアップもできるらしい。毎日使いに勝手がよさそうなパレットで価格もお手頃なので、是非試してみたい!


書いているだけでもワクワクしてくるほど気になるブランドやアイテムがたくさんあった。クリーンなマーケットが広がるのにともなって、既存の一般的なブランドも影響を受けていくのが期待されるクリーンビューティの今後。メイクアップがくれる楽しさに妥協がなく、同時に環境・人・動物に優しい選択がもっと身近になっていくといいな。

THE LITTLE WHIM は化粧品における動物実験に反対しています。取り上げる化粧品は2018年9月以降、クルエルティフリー(cruelty free: 動物実験をしていない)に限定しています。