ヴィーガンコスメやクルエルティフリーコスメを探す方からよくいただく質問 — iHerb で購入可能なもので、オススメはありますか?
日本にお住まいの場合、クルエルティフリーやヴィーガンの表記・認定のあるものが身の回りでは限られており、iHerb を通して確証のある海外コスメを選ぶ方が、少なからずいる印象を受ける。くわえて、学生からメッセージをいただく際は、価格的に手が届きやすいものが見つかる iHerb を利用するという声を聞く。日本だけでなく、アメリカやほかの国在住の方からも iHerb のキーワードが出てくることは多い。
なので今日は、iHerb で購入可能なものに限定して、私が今まで使ったことがあり気に入ったものを12点まとめてご紹介。特筆されている場合を除いては、登場するのはすべてヴィーガンかつクルエルティフリーのブランド。
ほかにもTLW には、クルエルティフリーブランドをまとめたリストがあり、iHerb で展開されているブランドも多数掲載されているので、あわせてぜひご参考に。
Auromère(オーロメア)
アーユルヴェーダソープ
ニーム & サンダルターメリック
インドのアーユルヴェーダに基づくブランド Auromère(オーロメア) は、北カリフォルニアにある非営利のヨガアシュラムによって運営されている。利益はこのアシュラムと、アメリカとインドの発展に使われるそう。
洗顔用の石鹸として愛用しているこちらの原料は、遺伝子組み換えなしが中心で、パーム油不使用。ココナッツオイル、キャスターオイル (ひまし油)、ニームオイルなど肌に優しい脂肪を多く含み、化学的成分は使われておらず全て植物由来(ゆえに水質汚染の可能性が低い)で、手作業で作られている。
ヒマラヤローズやラベンダーなど、ほかのタイプも試したことがあるのだけれど、私(と共有している夫)はニーム&サンダルウッドのどこかすっきりとしたスパイシーさのある香りが一番好き。プラスチックフリーで、長持ちする洗顔石鹸として、かれこれ1年以上愛用中。
ちなみにシャンプーバーもここのものを使っている。iHerb でも取り扱い始まったら買いやすくなる方増えるのになぁ。
J.R.Liggett’s(J.R. リジェッツ)
オールドファッションシャンプーバー
iHerb で購入できるシャンプーバーは、J.R.Ligget’s(J.R. リジェッツ)。ニューハンプシャーの小さな町で生まれた、昔ながらの製法で石鹸をはじめとしたパーソナルケアプロダクトを作るブランド。犬、猫や小動物に向けたシャンプーも固形で販売している。
遺伝子組み換えなしの自然由来の原料がベースで、あまりいろいろ入っていないシンプルな処方。SLSや石油由来成分も不使用のポリシー。以前はパーム油を使っていたようで、サイトによっては古い情報が掲載されているのも見かけるけれど、2018年に成分からパーム油由来原料を取り除いたそう。パッケージは再生紙素材にくるまれただけでとてもシンプル。
このブランドのシャンプーバーには6種類のラインナップがある。いくつか試した上で気に入ったのはハーバルフォーミュラのタイプ。仕上がりはかなりすっきりで、固形シャンプーが初めてだと困惑するかもしれないけれど、こればかりは慣れかなって感じ。
Trilogy(トリロジー)
スキンケア
ニュージーランド発、認定オーガニック&遺伝子組み換えなしのローズヒップをコールドプレスしたオイルで知られる Trilogy(トリロジー)。基本のスキンケアやボディケアがラインで揃う。
ダークカラーのガラス容器のプロダクトが多く、私は再利用しまくってる!原料の調達や取引におけるエシカルな取り組みにも注力しているブランド。
私がリピートしているのは、ローズヒップオイルに、トマト種子オイル、クランベリー種子オイルやアサイー果実オイルなどを加え抗酸化多用を高めたロザピンプラスのタイプ。しっとりするのにとても肌なじみがよいので、朝でも夜でも使える。なんだか樹木っぽいような土っぽいような独特の香り・・・いつの間にか気持ちが落ち着くようで好きになった。
しっとりしつつも軽めの仕上がりの保湿クリーム、バイタルモイスチャライジングクリームも好き。ロザピンプラスのオイルと同様の抗酸化作用が期待できるみたい。
以前友人にもらったハイドレーティングミストは、ゼラニウムとラベンダーの香りですっきりする。私は、日本で多いいわゆる化粧水は使わないのだけど、これはメイクアップの仕上げや、リフレッシュしたい時に最適。
Trilogy はクルエルティフリーですが、商品の一部にはマヌカハニーやミツロウが含まれます。ヴィーガンかどうかは各商品の原料をご確認ください。
Mad Hippie(マッド・ヒッピー)
ビタミンCセラム
夫婦によって始められた、自然由来のものを重視し遺伝子組み換えを避けたスキンケアとメイクアップを展開する Mad Hippie(マッドヒッピー)は、オレゴン州ポートランドで生まれた小さなブランド。シンプルでわかりやすいフォーミュラがポイント。
ガラスのパッケージが多く、TerraCycle を通したリサイクルプログラムも用意している。野生動物や海洋環境の保護活動、そして女性支援などの事前活動も行なっている。
ビタミンCのセラムに興味を持った時に、どこのなら安心かなぁ?と探していて見つけたのがきっかけ。ジェルっぽいテクスチャで使いやすい。私の肌は特に敏感ではないのもあり、ビタミンC成分に慣れていなくてもひりひりするようなこともなく安定して使えた。
たくさんの受賞歴がある、人気商品。
Mad Hippie はクルエルティフリーで、ほとんどの商品がヴィーガンですが、日焼け止めのみミツロウが含まれます。
e.l.f. Cosmetics(エルフ・コスメティクス)
メイクアップ
幅広い商品展開・シェード展開のメイクアップアイテムが手頃な価格で手に入る e.l.f. Cosmetics(エルフ・コスメティクス)は、アメリカのプチプラブランド。
予算に限りがあっても、ヴィーガンコスメを買いやすい。
ツヤがありつつもベトつかないという快適な付け心地のリップグロスは、正直もう少し高価なブランドのものでは?と勘違いするほど。私にとってすごく万能カラーであるモカツイストは、ノーメイクの時でもしっかりメイクアップした日でも、しっくりくる。
16時間カモコンシーラーはどちらかといえばマットな仕上がりで、カバレッジがあるコンシーラー。目の下のクマには少し重過ぎると感じる方もいるかも。私はそれより、吹き出物の色素沈着を隠したい時のような、ピンポイントにしっかりカバーする用途で使う。
手のひらサイズパレット入りの4色アイシャドウ、バイトサイズ・アイシャドウは、仕事の関係でギフティングいただき使ったことがある(レビューの義務はなし)。2つのマットと2つのシマーがセットになったもので、見た目通りに発色するし、持ちもいい。いつかまた旅に出られるようになった時には、ぜひおともに持っていきたい便利なコンパクトさ。
Pacifica(パシフィカ)
ナチュラルカラー・クエンチリップティント
Pacifica(パシフィカ)も比較的プチプラ設定の、アメリカ発ブランド。有害とされる成分を避けた比較的クリーンなフォーミュラなので、敏感肌の人も安心できるものが見つかりやすいのでは。
自社製品の容器回収など、サステナブルな取り組みも進めている。
色付きリップのような感覚で気軽に使えるリップティント。私は元々唇の色が濃い目なので本来はヌードリップが好きなのだけれど、これなら色味が強過ぎないので、ダークな色も挑戦しやすい。なめらかな塗り心地で、保湿もしっかりしてくれるのが助かる。
EcoTools(エコツールズ)
メイクアップブラシ
動物由来の毛を一切使っていない、つまりヴィーガンのブラシやツールを提供する EcoTools(エコツールズ)。単品よりキットになったものが多いけれど、圧倒されるような巨大なセットというよりは現実的に使い勝手がよさそうな内容が多いので、ブラシを買い揃えたい方にもいいかも。
人工毛は、お手入れも動物毛よりずっと楽ちんな上に、すごく長持ちする。私の場合は、頻繁に使うスタメンブラシとして3年以上愛用していて、洗浄・乾燥をある程度のスパンで繰り返してきたけれど、まったくへたれた様子がない。
大きめでラウンドにカットされたフルパウダーブラシは、その名の通り仕上げのパウダー(お粉)をはたく用。なのだけど実は私は、パウダーブロンザーを入れる時に使っている。どばっと一箇所に濃くなるのを避けて、まんべんなく自然に仕上げられる気がする。
2 in 1 のアイブラシ2本入りのエンハンシングアイセットは、アイホール全体にぼかしたり、ポイントでキラキラをのせたり、ラインを入れたりと、さまざまな用途別にそれぞれのブラシを活用できる。
ヴィーガン & クルエルティフリーのコスメに関する情報を求めて、TLW にたどり着いてくださる方々がいるのはとても嬉しいです。ほかの記事もぜひ、ご興味があったら見てみてください!