誰にでも簡単にできるサステイナブル・ファッション – 古着ってどう思う?

誰にでも簡単にできるサステイナブル・ファッション – 古着ってどう思う?

サステイナブル・ファッションの話を聞いたり読んでいるとよく出てくるのは「古着を買う」ということ。それって一体どうゆうことなのかな。

私が思う中古品を買うことの意味と、実際に私がニューヨークで見つけた愛着たっぷりの古着アイテムをまとめてみるよ。

古着ってどう思う?

私たちが現実的に一番簡単にできるサステイナブル・ファッション

私はファッション・ビジネスを応援したいし、環境や品質の面で素材にこだわりたい気持ちもある。でも難しいことを抜きに「無駄やゴミを減らす」という観点にフォーカスして考えると、中古品の活用は究極的には誰にでも一番取り組みやすいサステイナブル・ファッションの形だと思う。

アメリカの EPA (Environmental Protection Agency) によると、年間でリサイクルされる衣服・靴類は全体のたった15%で、残りは(エネルギー回収のため)燃やされているか埋め立てに送られているという。

ファッション・ブランドがサステナビリティを進める一方で、すでに製造・販売され消費者の手元に届いたものに関しては、その後の行き先は私たちがどうするかにかかっている。

不要になったものをゴミに出さず、古着屋さんやリサイクルショップに売ったり、個人売買ができるアプリに出したり、フリーマーケットに出店したり、寄付したりする。そして買う際に新品だけでなくそういった中古市場を利用することは、衣料品のサイクルを作りゴミを減らすことにつながる。

私が実際に古着を手に入れる中古市場

私の場合、デザイナーものに関しては、友人や知人と交換したり譲り合うのがすごく好き。好みを知っている同士だと楽しいし、高価なものの場合は特に状態やサイズ感もわかりやすいから安心。

その他にプチプラだと、以下のような場所で古着を買う。

  • ストゥープセール – 個人が家の前の階段(ストゥープ)に不要になったものを並べて販売し、通りかかる人が買うことができる。ガレージセールの都市版といった感じ。
  • 古着屋さん
  • Depop – 最近アメリカ・カナダやヨーロッパで広まっている個人でものを売買できるアプリで、日本でいうメルカリのような存在。
ニューヨークのストゥープセールのイメージ
(ドラマ「ガールズ」より)
Image via HBO

今回はこのプチプラに注目して、私がニューヨークで見つけたお気に入り中古品をまとめてみた。まさに一期一会な古着は、新品にはない楽しさがあるよ。ネットやアプリでは難しくなるけれど、できるだけローカルに探してカーボン・フットプリントを減らすのもポイント。

<お気に入りのプチプラ古着 その1>
ヴィンテージならではのTシャツ

Santa Cruz の長袖Tシャツ
– Greenpoint のストゥープセールで$10以下で購入 –

カリフォルニアのスケートボードブランド、Santa Cruz(サンタ・クルーズ)の長袖Tシャツは、90年代の気分ですごく気に入っている。

ちょうどぴったりなSサイズ。オーバーサイズの長袖Tシャツにも惹かれるけれど、160cmで背が特に高くない私にはジャストサイズな方が結果的に着やすかった。

アパートのすぐ近所でやっていたストゥープセールで見つけて一目惚れで買ってしまったけれど、袖のプリントがちょうど今の私の90年代ファッションの気分に合っていて大正解。デニムと合わせても、この上に細いストラップのドレスを重ねてもかわいい。

猫のグラフィックのTシャツ
Bushwick の Beacon’s Closet で$9で購入 –

Beacon’s Closet(ビーコンズ・クロゼット)という、ブルックリンに3店舗、マンハッタンに1店舗ある古着屋さんで偶然見つけたこのTシャツは、もう出会いとしか言いようがなかった!

サタニズムをベースにした「極悪猫を大事に」というグラフィック。(時に手に負えなくなる)猫の世話をしている人ならきっとクスッとしちゃう、ちょっと毒っぽいけど愛情たっぷりなTシャツ。

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I do care for my demon cat❤️

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Beacon’s Closet
https://beaconscloset.com/

<お気に入りのプチプラ古着 その2>
誰かのDIY

“zen” トップ
– 購入場所不明 –

これは今回登場する中で最も長い間所有しているもの。おそらく5年以上前にニューヨークのどこかの古着屋さんで買ったんだけど、詳しいことは忘れちゃった。

元々くたびれていたので今ではかなり着古した感があるけれど、それでもお気に入り。スウェットシャツの袖がカットされ、そこに手作りの “zen” というパッチが手縫いしてある。

どこの誰が DIY したのかはわからないけれど、私がこんなに愛用していることをもし知ったら驚くよね。

タイダイのスリップドレス
Williamsburg の Awoke Vintage で$50くらいで購入 –

私が住むエリアである Greenpoint 〜 Williamsburg 界隈に3店舗ある Awoke Vintage(アウォーク・ヴィンテージ)は、店舗は小さいながらもバランスの良い品揃えでブルックリンでは知られた古着屋さんの一つ。

この夏さらっと着られるちょっとおもしろいドレスを探していて見つけたのが、おそらく下着のスリップがタイダイ(絞り染め)されたもの。

色合いがドンピシャに好み!そしてピチピチ過ぎない程度にちょうどよく体にフィットしつつも、このカラフルさのおかげで透けが気にならないのが◎。染めてくれた誰かに感謝。

Awoke Vintage
https://www.awokevintage.com/

<お気に入りのプチプラ古着 その3>
ヴィーガンだけど・・・

ポップコーンニットのカーディガン
L Train Vintage で $15 以下で購入 –

ヴィーガンに移行して生活の様々な面で動物性のものを排除しているけれど、私の場合ファッションは不完全。ヴィーガンの人からのアドバイスを聞き入れた結果、ヴィーガンとしてのファッションにおける私なりのルールが2つある。今後の動物の犠牲に加担しない、という理由づけから来ている。

  • ヴィーガンになる以前から持っている動物性素材のものは着用する
  • 古着で動物性のものを購入するのはよしとする

以前から毛皮は持っていなかったし、今後も身に付けようと思わない。レザーやダウンはおそらく今持っているもの以外には古着でも極力控えたい。

ウールだけは、どうしても氷点下にもなるニューヨークの冬をしのぐ上で、今あるものは今まで通り着るだろうし、古着で買い足すこともあると思っている。

この緑色のカーディガンは昨秋(ヴィーガンになる前)にマンハッタンの L Train Vintage(L トレイン・ヴィンテージ)で古着で買ったものなので、私の中で判断基準となる2つのポイントのどちらもクリアしている。

しっかりしたニットで暖かく、トップとしてもカーディガンとしても着回せる。いわゆるポップコーンニットと言われるタイプで毛玉が目立ちにくく、長持ちしそう。L Train Vintage はニューヨークの中では大型で価格もすごく安いものが多いので、掘り出し物探しが好きな人にはオススメの古着屋さん。

L Train Vintage
https://www.ltrainvintagenyc.com/

<お気に入りのプチプラ古着 その4>
シューズとバッグ

ヴィーガン・ドクター・マーチン
– Clinton Hill のストゥープセールで$35で購入 –

私は足のサイズが 23.5cm。日本では困らないけれど、アメリカでは小さめサイズの部類に入り在庫がないこともあるし、中古でこのサイズに出会うことは少ない。

それが2年ほど前、ブルックリンの Clinton Hill を歩いていたら出くわしたストゥープセールで、ちょうど欲しいなぁと思っていたドクター・マーチン 3989の自分のサイズを売っている人がいた。しかも新品!

売り主はサイズを間違えてオーダーしてしまいきつかったため履けなかったそう。ヴィーガンになる前とはいえ、ヴィーガンレザーで革を避けられたこともポイント。偶然の、運命の出会い!

余談だけれど、英語ではドクター・マーチンは Docs(ドックス)や Doc Martens(ドック・マーテンズ)と言います。

完売していたバッグ
– Depop で$30で購入 –

Lotfi(ロトフィ)というサンフランシスコのブランドの Mira というバッグが欲しかったのだけれど、どこも完売していた。

一度は諦めたけれどやはりどうしても欲しい!Depop(ディーポップ)のアプリで検索したら、状態がいい中古品を出品している人が見つかった。

軽くて使いやすくて、メッシュだけれど秋も愛用中。

このバッグはこの記事でも登場

Depop
https://www.depop.com/
※ 北米・ヨーロッパが中心だけれど、出品者によっては日本への発送をしてくれる可能性あり

最後に

以上が、私のいわゆる「戦利品」。

ストゥープセールは歩いていたら偶然出くわす感じでまさに出会い。ロマンがあるとはいえ、衝動買いで失敗しないよう気をつけている。現金が基本だけれど、最近は PayPal や Venmo での支払いを受け付けてくれる人もいるよ。

ニューヨークの場合は街中の外灯の柱などに、開催者が貼った日付・時間と住所、どういったアイテムが並ぶかが書かれたストゥープセールのフライヤーをよく見かけるので、そこから情報を得ることもできる。

こうやって中古市場を活用して「誰かのいらないもの」を受け継ぐことは、環境に配慮しながらもファッションを楽しめる方法だと思う。

おまけ

私の住むアパートには地下のランドリーに住民が不要になったけれどまだまだ使えるものを持ち寄るコーナーがある。本・レコード・おもちゃ・衣料品・食器から、家具など大きなものも見つかる。

私はよく気になる本があったら持ち帰り、読み終わったらまた戻す。そして自分の「売るほどではないかな」という衣料品や小物などはここに持っていくようにしている。すごく簡単に住民同士でものを循環させられるいいシステムだと思う。

ブルックリンの古着屋さん特集はこちら

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