私は、ヴィーガン&クルエルティフリーのコスメだけを選ぶ。でも正直に言って、以前使っていたお気に入りのものが恋しくなることもある。
同じように、乗り換えを考えているけれど「あのプロダクトのあの感じ」を求めてヴィーガン&クルエルティフリー版を探すのが大変、という人もきっといるよね。
そこで、「見つけた、あの鉄板コスメに代わるヴィーガン&クルエルティフリーコスメ」シリーズでは、「あの鉄板コスメ」からスイッチできると私が思う、使い心地や仕上がりが似ているヴィーガン&クルエルティフリーコスメを紹介していくよ。
第1回目の「鉄板コスメ」は、ヴィーガン&クルエルティフリーに移行してからも実は最近まで使っていたクルエルティフリーではないブランドのアイテム。それは NARS のソフトマットコンプリートコンシーラー。ポットタイプのクリームコンシーラーなので誰かに譲ることは衛生上できず、そして使っても使ってもなかなかなくならなかったので、やっと使い切ったのはついこないだのこと。
NARS ソフトマットコンプリートコンシーラー
アットコスメ コンシーラー部門 5位(2019年12月現在)→ 詳細
ポイント: 2019年アットコスメベストコスメ3位受賞。オイルフリーのクリームコンシーラー。自然ながらしっかりとしたカバレッジが長時間続く。均一に伸び、軽いつけ心地。
愛用していたので思い入れはあったけれど、ヴィーガン&クルエルティフリーで NARS に代わる存在を見つけられた…!
それがこちら、Ere Perez(エレ・ペレス)の Arnica Concealer(アーニカ・コンシーラー)。
まずは、ブランドの紹介から。Ere Perez は名前からもわかる通りメキシコ系のブランドだけど、拠点はオーストラリアのシドニー。
薬品に詳しかった祖父と、家でレメディーを作っていた母を見てきたファウンダーの Ere は、常に自然治癒と美容に強く情熱を持っていた。
Ere Perez ブランドは、ボタニカル成分を使ったスキンケアとメイクアップを通して実現した彼女の夢だそう。
image via Ere Perez
そして Ere Perez は、
- PETA とChoose Cruelty Free Australia 認定のクルエルティフリー基準
- ヴィーガン(Almond Mascara を除く)
- 遺伝子組み換え成分不使用
- 一定のサステナビリティ指針を持つ UN Global & Compact のメンバー
- Carbon Reduction Institute 認定のカーボンニュートラル基準
と、環境・動物・人体への配慮基準が高いスキンケアとメイクアップのブランドなのが嬉しい。
私は実は、このブランドのアイシャドウを以前から愛用している。
他にも色々試してみたかったのだけれど、オーストラリア発のためどうしても取り扱いが限られていた。それが最近になってアメリカでの展開を強化しているのか、見かける機会が急増。ニューヨークだと Credo、The Detox Market や Follain などのクリーンビューティ系のお店だけでなく、Free People や Anthropologie でも買うことができる。更に詳しい取り扱い情報はこちらから。日本に発送してくれるお店もあるよ。
ニューヨークのクリーンビューティのお店についてはこちら
私は実際に Anthropologie のお店で実物を確かめながら購入した。
前置きが長くなったけれど、いよいよコンシーラーについて。
Arnica Concelaer
https://www.ereperez.com/product/arnica-concealer/
キー成分として配合されているのは、名前にもなっている Arnica(アーニカ)という黄色い花を咲かせる植物。伝統的なレメディーに古来から使われていたそうで、治癒効果や炎症効果があることで知られている。あとはカカオシードオイル、サンフラワーオイル、ビタミンEなどお肌に優しい成分も。
必ずしも究極にミニマルな成分とは言えないけれど、かなりクリーンなカテゴリーには入る。例えば先ほどの、私が愛用していたという同じくポットタイプのコンシーラーである NARS のソフトマットコンプリートコンシーラーと比べたら・・・はい。
仕上がりはさらっとしていて、肌の上で体温で溶けて滑らかになる感じ。カバー力はミディアムくらい。すごく自然になじむので、目の下のクマ隠しにも、頬やおでこなどの気になるシミやニキビ跡隠しにも、どちらにもいけちゃうところも助かっている。
肌に乗せるのには、少しふわっとしながらもバッフィングできるタイプのコンシーラーブラシを使っているよ(写真のブラシは現在は廃盤だけれど数年愛用している Tarte のもの)。小さい方のブラシを使えば細かいポイントにもしっかり乗せることができる。ポットタイプはこうやってブラシでとって量を調節しやすいのも便利なポイント。たまに急いでて指突っ込んじゃうこともあるけれど・・・!
すごく気に入っているコンシーラーなのだけど、唯一難点をあげるとしたら、カラー展開かな。6色しかないのは2019年の今、極めて少ない。私は幸い自分の色を見つけるのに困らなかったけれど、特に people of color 向けのディープなトーンが乏しいのは、オーストラリアのコスメ業界全体の問題として言われている部分でもある。人種が多様な国なのに、明るいトーンの肌中心のカラー展開なブランドが多いのが気になる。今後に期待したい!
日本でも人気がある NARS のソフトマットコンプリートコンシーラーのヴィーガン&クルエルティフリー バージョンと言えるアイテムを見つけて嬉しい。使い心地はすごく似ていて、動物を搾取しない上に比較的クリーンなフォーミュラなので、言うことなし。
今後もそういったドンピシャな乗り換えアイテムに出会ったらこのシリーズで紹介していきます。
「見つけた、あの鉄板コスメに代わるヴィーガン&クルエルティフリーコスメ」シリーズ もっとご覧になりたい方はこちら
THE LITTLE WHIM は化粧品の動物実験と動物由来成分使用に反対しています。取り上げる化粧品は2018年9月以降クルエルティフリー(動物実験をしていない)、くわえて2019年8月以降ヴィーガン(動物由来成分不使用)に限定しています。